詳細編:Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaとの文字交換の範囲(詳細)

はじめに

超漢字検索とWindows 11/10/8.1/8/7/Vistaとの間の文字交換において対応するのは、JIS第1～第4水準／JIS補助漢字のうち、JIS第1～第2水準／JIS補助漢字の範囲となります。

JIS第3水準、第4水準(以下、JIS第3・4水準)の文字交換には制限があります。具体的に文字交換可能なJIS第3・4水準文字は、「JIS補助漢字と重複して定義されている文字」および「Unicodeにおいて統合漢字面または互換漢字面に対応する文字」となります。

以下に、JIS第3・4水準の文字の種類ごとに、文字交換の挙動を説明します。

JIS2004で例示字形が変更された168字については、超漢字検索の中では改正前のJIS2000の字形で表示されます。

Windows XP、超漢字検索での字形 (JIS2000字形)	Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaでの字形 (JIS2004字形)
1-16-9	1-16-9

JIS2000からJIS2004の改正で追加された10字については、超漢字検索の中では網掛けの四角( 網がけ )で表示されます。たとえば、(1-14-1)の文字がこれに相当します。

○超漢字検索からWindows 11/10/8.1/8/7/Vistaへの貼り付け結果: &T形式で表示されます。
○Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaから超漢字検索への貼り付け結果: Unicodeで、日本以外の中国や韓国の文字として扱われている文字があれば、それらの文字へ出力されます。何も対応する文字がなければ、何も出力されません。
上の(1-14-1)の場合、中国の文字としても扱われるため、中国基本面の文字(30区67点)として超漢字検索に貼り付けられます。

JIS第3・4水準の文字の中には、JIS補助漢字にも存在する文字があります。たとえば、 fun (1-14-9)の文字がこれに相当します。

○超漢字検索からWindows 11/10/8.1/8/7/Vistaへの貼り付け結果

該当の文字が表示されます。

○Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaから超漢字検索への貼り付け結果

該当の文字が表示されます(JIS補助漢字として超漢字検索に貼り付けられます)。

JIS第3・4水準の文字の中には、JIS補助漢字には存在せず、Unicodeでは統合漢字面または互換漢字面に存在する文字があります。たとえば、(1-14-24)の文字がこれに相当します。

○超漢字検索からWindows 11/10/8.1/8/7/Vistaへの貼り付け結果

該当の文字が表示されます。

○Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaから超漢字検索への貼り付け結果

該当の文字が表示されます(第3・4水準の文字として超漢字検索に貼り付けられます)。

JIS第3水準の文字の中には、Unicodeにおいては文字合成によって表示させる文字があります。たとえば、(1-4-87)がこれに相当します。

○超漢字検索からWindows 11/10/8.1/8/7/Vistaへの貼り付け結果: &T形式で表示されます。
○Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaから超漢字検索への貼り付け結果: 合成前の2文字に分割して出力されます。
上の(1-4-87)の場合、「か」と「゜」(各国面309A)の2文字に分かれて出力されます。

○超漢字検索からWindows 11/10/8.1/8/7/Vistaへの貼り付け結果

&T形式で表示されます。

○Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaから超漢字検索への貼り付け結果

UnicodeのExtension Aに割り当てられた文字は、超漢字検索では網掛け表示されます。具体的には、該当する各国面のコードに出力され、書体の定義がないため網掛け表示となります。
UnicodeのExtension Bに割り当てられた文字は、超漢字検索上には何も出力されなかったり、文字化けを起こしたりします。