第2版 2002/02/20 版
初版 2000/01/21 版
本説明書では、 TAD 通信において、 TAD セグメントと TAD テキストを相互に変換する方法について説明します。
ここでは、TAD セグメントと ASCII 文字列の変換の方法について説明します。
TAD セグメント ( 準 TAD セグメント ) を構成しているバイト ( 8 ビット ) データは 0 〜 255 の 任意の値を取ります。 したがって、そのままでは通信することはできません。
超漢字 ( B-right/V R2〜4 ) の基本通信や、 B-right/V R1 および 1B シリーズの通信ソフトウェアでは 送信時に [データ送信]のパネルで[TAD テキスト変換] を ON に指定すると、 TAD セグメントを ASCII 文字列に変換して送信します。 また、[環境設定]メニューの[文字環境設定]のパネルで、 〈TADテキスト受信変換〉で [行う] が ON に指定されていると、 受信時に受信した ASCII 文字列を元の TAD セグメントに逆変換します。
TAD セグメントは以下の形式の ASCII 文字列のパケットに変換されます。 1つのパケットは行末文字を除いて最大80文字までです。
〈開始文字〉[〈シーケンス文字〉]〈コード化文字〉..〈チェックサム文字〉〈行末文字〉
最小のパケットは以下の形式です。 データを含まないため特に意味を持ちませんが、 1 行の文字数を調整するために使用されることがあります。
〈開始文字〉〈チェックサム文字〉〈行末文字〉
〈開始文字〉は、0x60 (`)
の文字です。
〈シーケンス文字〉は、
大きな TAD セグメントをいくつかのパケットに分割したときに、
その順番を示す 0x79〜0x7E
の文字です。
TAD セグメントの先頭に対応するパケットの場合は、
〈シーケンス文字〉は省略し、
続くパケットには、0x79
から 0x7E
のシーケンス文字をつけます。0x7E
の次は
0x79
に戻ります。
TAD セグメントの先頭に対応するパケットに〈シーケンス文字〉
をつけることはできません。
また、〈シーケンス文字〉がついていないときは、
必ず TAD セグメントの先頭でなくてはなりません。
〈コード化文字〉は、
TAD セグメントのバイト ( 8 ビット ) データを下記の方法でコード化した
0x21〜0x5F
, x61〜0x7E
の範囲の ASCII 文字です。
TAD セグメントのデータの特徴に依存した特殊なコード化方法を採用しています。
コード化文字 | 意味 |
---|---|
0x21 〜 0x5F |
0x01 〜 0x3F のデータ
|
0x61 〜 0x70 |
プレフィックス ( 0 〜 15、2 進数で AABB )次に続くTADセグメントの 1 番目のバイトの先頭 2 ビットを BB とし、
2 番目のバイトの先頭 2 ビットを AA とする。
2 番目のバイトの先頭 2 ビットが 00
でないときは AA は無視される
(つまり、TAD テキスト上で
2 番目のバイトが 0x21 〜0x5F 、
0x72
( TAD セグメントの 0x00 〜0x3f
のデータを表す )
でないときは、AA は使用されない)。
|
0x71 |
0xFF のデータ
|
0x72 |
0x00 のデータ
|
0x73 〜 0x78 |
2 〜 7 個の連続する 0x00 のデータ |
0x79 〜 0x7E |
直前のバイトデータの 1 〜 6 回の繰り返し 開始文字の直後のときはシーケンス文字 |
〈チェックサム文字〉は、以下の手順によって計算された値です。
チェックサム計算値 | チェックサム文字 |
---|---|
0x00 |
0x72 |
0x01〜0x3F |
0x21〜0x5F |
行末を示す文字または文字列で、通常は以下のいずれかとなります。
CR (0x0D), LF (0x0A), CRLF (0x0D,0x0A), LFCR(0x0A,0x0D)
パケットの例を以下に示します。
TADテキスト変換でサポートしているTADセグメントは、以下のとおりです。
※ | 全てのTADセグメントをサポートしているわけではありません。 |
※ | 図形開始セグメントから図形終了セグメントまでの図形データ全体を連続したパケットに変換します。 図形データ内に含まれる文章開始セグメントから文章終了セグメントに囲まれた文字コードも変換します。 |
※ | それぞれのセグメントをパケットに変換します。 セグメントが連続している時は、 まとめてパケットに変換します。 |
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