R2.030 には、 前バージョン R2.010, R2.020, および R2.021 の内容も含まれており、 製品版 (R2.000) から R2.030 への一度のバージョンアップで、 最新の内容になります。 また製品版から R2.010, R2.020 または R2.021 にバージョンアップされている場合も、 「超漢字 R2.030 バージョンアップ版」を使って最新の内容になります。
R2.030 は機能向上のほかに、不具合の修正も行われていますので、 バージョンアップをお勧めいたします。なお、超漢字のバージョン番号は、 [小物]メニューの[システム環境設定]を選び、 〈バージョン〉の見出しをクリックすることで確認できます。
KINPUT
で行末の改段落を入力できるように変更しました。
従来は、行末の改段落は入力できないようになっていましたが、
複数行の入力を行なう場合には不便であり、
また超漢字以前 (1B, TiPO, B-right/V R1) では、
状況によって入力できる場合も多かったため、
常に入力できるように変更しました。
VOPEN
, VCLOSE
を連続して繰り返し実行すると、
ハングアップする場合がある障害を修正しました。
sin(0)
の結果を直接変数に代入すると、
変数の内容が不正値となる障害を修正しました。
辞書に長い表記の単語を登録すると、 文章入力時にハングアップすることがあった障害を修正しました。
濁音を含むよみを入力しても、 濁音がないよみ文字列として変換され、 候補が表示されてしまうことがある不具合を修正しました。
かな入力モードで、半角でよみを入力・変換した後、 そのまま確定せずに続けて文字を入力したときに、 動作が異常になる不具合を修正しました。
キー割当の設定が "BTRON" もしくは "BTRON-R1" のとき、 よみ先頭からの左移動は文末に、 文末からの右移動は先頭に移動するように変更しました。
ローマ字の設定が "BTRON-nn" で、 [半角文字入力]を「英数字のみ」に設定しているとき、 半角カタカナに割当てられた記号類 (「ー」「゛」「゜」) が半角で入力されてしまう不具合を修正しました。
ローマ字の設定が "VJE" のとき、 [半角文字入力]を「英数字のみ」に設定しても無視されてしまう不具合を修正しました。
一部の機種において、 システム終了時のハードディスクへ書き込み直後に電源オフすることによる障害の発生が考えられるため、 システム終了時の自動電源オフを即座に行わず、 約2秒待ったあとに電源を切るように変更しました。
ATAPI 接続の内蔵 MO ドライブ (Fujitsu MCC3064AP) と特定の PC との組み合わせにおいて、 MO を認識しなかったり、OS が起動しない症状の対策を行いました。
I・O DATA 製 SCSI インターフェースボード SC-UPCI を搭載している場合に OS が起動しない症状の対策を行いました。
注:この対策は超漢字が SCSI に対応するためのものではありません。バージョンアップを行なっても、超漢字でSCSI機器を使用することはできません。SOTEC e-one, HITACHI Prius において、 画面解像度の切替などの時に行われるシステムの再起動が正常に行われていなかった障害を修正しました。
PC カード接続の CD-ROM ドライブ Panasonic KXL-830AN-S の一部で、 CD-ROM が認識されにくいことがある症状を改善しました。
上記のいずれかの問題によって OS が起動しない、 または CD-ROM が使えないために超漢字のインストールができない場合は、 インストール用の 「超漢字 R2.030 起動ディスク」 を別途ご用意しておりますので、 そちらの起動ディスクを使用して R2.000 のインストールを行っていただいた後、 本「超漢字 R2.030 バージョンアップパッケージ」で R2.030 へ更新してください。
「ネットワーク(ftp)」において、ホスト名に IP アドレス表記による指定が出来なくなっていた不具合を修正しました。
HTML ファイルの <PRE>
タグ内、および
text/plain
ファイルが、
1行おきに表示されることがあった不具合を修正しました。
一部の機種において、 ハードディスクの書き込みキャシュが有効になっている場合、 システム終了時の電源オフのときにディスクブロックへの書き込み不良が発生することがあると考えられるため、 安全のためにハードディスクの書き込みキャシュを無効にするように修正しました。
「ネットワーク(ftp)」において、以下の改善を行いました。
接続先の ftp サーバによっては、接続できなかったケースを改善しました。
接続した直後のディレクトリをルートディレクトリでなく、 ftp サーバ側で設定されたログインディレクトリに変更しました。
接続パネルのホスト名の指定として、ホスト名の後ろにディレクトリ名を
':'
(コロン) で区切って指定することにより、
接続後のディレクトリを指定できる機能を追加しました。
(例) ftp.co.jp:/foo/bar
接続先の ftp サーバによっては、 ファイルとディレクトリが逆に判断されて表示されることがありますが、 このような場合に対応するため、 ファイルと表示されていてもダブルクリックによりディレクトリとして移動したり、 ディレクトリと表示されていてもドラッグして取り出したりできるように改善しました。
ファイル一覧の取得方法を改善して速度を向上しました。
エラーパネルの表示を改善しました。
スーパーフロッピー形式でフォーマットされた MS-DOS 形式の MO ディスクに対応しました (MO ドライブの対応に関してはシステムの項目を参照してください)。
行頭移動指定(字下げ)付箋の移動でレイアウトが崩れることがある障害を修正しました。
改段落のレイアウトがおかしいことがある障害を修正しました。
段落先頭に言語指定コードがある場合のバックスペース/カレット左の処理を修正しました。
座標パネルの表示位置を作業領域の右端に揃えるように修正しました。
XON/XOFF フロー制御、 RTS/CTS フロー制御による送信のフロー制御が正しく行われないことがある障害を修正しました。
一覧ウィンドウに仮身をドラッグしてデータを追加する際に、 正しくデータを取り込めないことがある障害を修正しました。
不正なカードデータの検出を強化しました。
上記障害によって生成された不正なデータを読み込んだ場合に、
[インデックスデータが不正です。]というエラーパネルを表示します。
確認スイッチを押してパネルを閉じた後、
メニューから[保存]-[新しい実身へ]を実行することで、
修復したデータを新しい実身に保存することができます。
お手数ですが、
このエラーパネルが出た場合には上記手順でデータの修復を行い、
修復された新しい実身をご使用いただけるようお願い致します。
言語指定コードを含む文字列の表示が途中で切れてしまうことがある障害を修正しました。
セルのドラッグ操作に伴う自動スクロールが行われないことがある障害を修正しました。
メール送信で、Reply-To
が送信されていなかった障害を修正しました。
一部の接続先メールサーバー(SMTP サーバー)によっては、 メールが送信できないことがあったのを修正しました。
メール受信箱の子受信箱の作成で検索条件の日付指定を行ったとき、 子受信箱を開いて検索条件を確認すると、 設定した日と異なる日になっていることがある障害を修正しました。
アドレス帳の個人と会社のホームページへのリンクに異なる仮身を貼っても、 再度アドレス帳を開くと同じものになってしまう障害を修正しました。
一部の検索サービスサイトで、正しく検索できなかった障害を修正しました。
HTML ファイルの <PRE>
タグ中の空行、
text/plain
ファイルの空行のレイアウトを適正化しました。
アニメーション GIF 形式の画像の表示方法を修正し、 連続表示するようにしました。
アニメーション GIF 形式の画像を保存する場合、 保存される画像は下記のようになります。
保存形式 | 保存結果 |
---|---|
HTML(ソースのまま) | 画像は保存されません。 |
HTML(画像も保存) | 連続する画像すべてが保存されます。 |
TAD(文章) | 最初の一枚のみ保存されます。 |
TAD(図形) | 最初の一枚のみ保存されます。 |
TAD-HTML 文書の読み込み時はプロキシは意味を持たないため、 この時のみプロキシの設定を無視するように改善しました。
カタカナ変換を行ったときに、 記号類の文字が化けることのある不具合を修正しました。
キー割当が "BTRON" もしくは "BTRON-R1" のとき、 「ヴ」で始まるよみを、カタカナ変換したときの不具合を修正しました。
キー割当が "VJE-Delta-SP" のとき、 正しい文字種で空白が入力されない場合がある障害を修正しました。
キー割当が "VJE-Delta-SP" のとき、 コード変換機能(ファンクションキー 5 番)が正常に動作しない場合がある障害を修正しました。
かな漢字変換設定のウインドウが開いている状態でシステムを終了すると、 システム全体の終了確認パネルが表示されたあと、 更にかな漢字変換設定の終了確認パネルが表示されてしまう不具合を修正しました。
下記は、該当するキー割当定義を更新することで変更されます。
候補一覧ウィンドウで [PageUp]/[PageDown]
キーが無効になっている不具合を修正しました(すべてのキー割当定義で変更されています)。
キー割当が "BTRON" もしくは "BTRON-R1" のとき、
[Shift]+[BackSpace]
に「カレット右側の文字を一字消す」機能を割当てました
(BTRON および BTRON-R1 キー割当定義で変更されています)。
キー割当が "VJE-Delta-SP" のとき、 コード変換機能(ファンクションキー 5 番)使用時に、 候補選択等の機能キーが有効になるようキー割当てを追加しました (VJE-Delta-SP キー割当定義で変更されています)。
従来は登録できなかった一部の Windows 用欧文 TrueType フォントが、登録できるようになりました。
フォントを新規に登録するとき、 システムの制限数を超えて登録しようとする障害を修正しました。
フォント設定のウインドウが開いている状態でシステムを終了すると、 システム全体の終了確認パネルが表示されたあと、 更にフォント設定の終了確認パネルが表示されてしまう不具合を修正しました。
接続先によっては、 正常に接続できているのに「電話中」の表示のままになってしまう障害を修正しました。
切断した直後に接続すると、 「他で使用中」とのエラーパネルが表示されることがある障害を修正しました。
接続が完了しないうちに、切断すると動作が異常となることがある障害を修正しました。
ネットワーク設定で、DNS サーバとゲートウェイに同一の IP アドレスを指定した場合、 正しく動作しない障害を修正しました。
DHCP サーバーを使用した場合、 ゲートウェイ(ルータ)の IP アドレスをネットワーク設定で設定しておかないと正しく動作しないことがある障害を修正しました。
システム標準搭載のフォント以外に多くのフォントを登録し、 それらを同時に表示した場合にシステムの動作が不安定になる障害を修正しました。
10 ポイント(標準)より小さい半角サイズのフォントを太字で表示したとき、 画面上で太く見えなかったのを改善しました。
ATAPI 接続の内蔵 MO ドライブ (Fujitsu MCD3130AP) に対応しました。 MO ディスクは、フロッピーディスクと同様に取り扱われ、区画の設定はできません。 Fujitsu MCD3130AP を搭載した MO ドライブで当社が動作確認した製品は、 Logitec LMO-D1300AK(内蔵タイプ,ATAPI接続,1.3GB) のみです。 他の MO ドライブでの動作は確認していません。
SSK-BELL New Swift でシステムの起動ができなかった問題に対応しました。
インストール用の「超漢字 R2.030 起動ディスク」を別途ご用意しておりますので、
そちらの起動ディスクを使用して R2.000 のインストールを行っていただいた後、
本「超漢字 R2.030 バージョンアップパッケージ」で R2.030 へ更新してください。
EPSON PM-770C に対応しました。
EPSON MJ-510C での印刷が非常に遅かった症状を改善しました。
特定のマシンとプリンタの組み合わせによっては、 印刷途中で止まったり、印刷が乱れる障害を修正しました。
プロバイダやアクセスポイントによっては、 ダイヤルアップ接続は成功しているにもかかわらず、 ブラウザやメールによる通信ができないことがある障害を修正しました。
モデムコマンドの先頭に '#'
を入れると、
標準のコマンド
(AT, AT&F
)
を出力しないように改善しました。
AT, AT&F
コマンドの出力を避けたい場合には、
モデムコマンドとして、
'#'
に続けて必要なコマンドを設定してください。
コマンドは '\r'
で区切って最大 8 個まで設定できます。
ATV1\rATZ
AT, AT&F, ATV1, ATZ, ...
#ATV1\rATZ
ATV1, ATZ, ...
ブラウザなどを開いた状態で、 ダイヤルアップ接続の切断スイッチを押した場合には、 パネルにより一時的な切断とするかどうかを尋ねるように改善しました。 一時的な切断とすると、必要に応じて自動的に再接続が行われます。
ダイヤルアップ接続でのユーザ名の有効文字数を 31 文字から 64 文字に拡張しました。
3Com 3C905C (3C920) に対応しました。
変換後文字列長の制限により、 変換後に文末が切り捨てられてしまう症状を最大長を増やすことで緩和しました。
R2.000 | R2.010 | |
---|---|---|
よみ | 最大80文字 | 最大 80文字 |
変換後 | 最大80文字 | 最大160文字 |
なお、この文字数の中には実際には表示されない制御文字が含まれるため、 表示される文字の最大長はこれより短くなることがあります。
CPU に AMD K6-2 を使用した一部のマシンで発生する、
登録時にフリーズする、
または非常に負荷の高いときにフリーズするという障害を修正しました。
なお、インストール時にフリーズする場合は、
「超漢字 R2.030 バージョンアップパッケージ」
のみではインストールできません。
この場合は、「超漢字 R2.030 起動ディスク」 を使用して R2.000 のインストールを行っていただいた後、
「超漢字 R2.030 バージョンアップパッケージ」
で R2.030 へ更新してください。
超漢字(R2.000, R2.010, R2.020 および R2.021)を超漢字バージョンアップ版(R2.030) にバージョンアップするには、以下の2つの方法があります。
「超漢字 R2.030 バージョンアップパッケージ」のみをダウンロードし、超漢字に登録します。
CPU に AMD K6-2 を使用しているマシンや、 SSK-BELL New Swift、および、特定の周辺機器との組み合わせにより、 超漢字(R2.000)の登録ができなかった場合は、「超漢字 R2.030 起動ディスク」と「超漢字 R2.030 バージョンアップパッケージ」の2つのファイルをダウンロードします。
「超漢字 R2.030 起動ディスク」を作成し、 「超漢字 R2.030 起動ディスク」からマシンを起動して、 製品に付属の「超漢字 CD-ROM」を登録します。
超漢字の登録が正常に終了、正常に起動することを確認したら、 引き続き「超漢字 R2.030 バージョンアップパッケージ」を登録します。