超漢字3 R3.010 バージョンアップ版
2001年4月27日(金)
Intel 810/815 チップセットへの対応などを行った、超漢字3 R3.010 バージョンアップ版をご案内いたします。
注:下記の各バージョンからの修正点に該当しない場合は、バージョンアップの必要はありません。超漢字3の製品版(R3.000)をそのままご利用ください。ただし、R3.002をご利用の方は、必ずバージョンアップをお願いいたします。
本バージョンアップ版は、超漢字3 R3.000 〜 R3.003 から、R3.010 へのバージョンアップを行うためのものです。
注:超漢字のバージョン番号は、[小物]メニューの[システム環境設定]を選び、〈バージョン〉の見出しをクリックして確認できます。
R3.003→R3.010 の修正点
- 1. 画面関連の機能追加/変更
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- Intel 810/815 グラフィックチップを搭載している機種の場合、従来は、1024 × 768 256 色までしか表示できませんでしたが、より高い解像度、多い色数にも対応しました。
- 下記のグラフィックスハードウェアを搭載している機種において、画面のリフレッシュレートの設定に対応しました。設定可能な場合には、[システム環境設定]小物の〈機器〉-〈機器情報〉-[画面サイズ/色数]のパネルで、[リフレッシュレート]の項目が追加されます。
- Intel 810/815 グラフィックチップ
- Matrox Millenium / Millenium II グラフィックボード
- VESA BIOS 3.0 に対応したグラフィックボード
- 主メモリ(メインメモリ)を、画面メモリのバッファとしてして使用する機能を追加しました。[システム環境設定]小物の〈機器〉-〈機器情報〉-[ビデオアダプタ]の画面で、[主メモリバッファ使用]の項目をオンにすると、主メモリをバッファとして使用するようになり、多くの場合、画面のスクロールが高速になります。
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2. 周辺機器の対応の追加
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- 下記のネットワークアダプタカードに対応しました。
- Intel EtherExpress Pro/100, 100+
- DEC 21140 互換チップ搭載カード
《動作確認機種》
- Planex:ENW-9501-F
- Planex:FNW-9802-T
- MACNICA:DE500A
- Virtual PC Ver.4
- Virtual PCは、Macintosh上のPC/AT互換機エミュレーションソフトです。ただし、超漢字3はVirtual PCには正式対応していません。
- Realtek RTL8139 搭載カード
《動作確認機種》
- Accton:EN1207D-TX
- Corega:PCI-TXB
- 下記の USB 接続のカードリーダに対応しました。
- 《スマートメディア》
- ハギワラシスコム:FlashGate mini HBC-US1
ビクター:スマートメディアカードリーダ/ライタ CU-TRS60
- 《コンパクトフラッシュ》
- ハギワラシスコム:FlashGate mini HBC-UC1
- 《スマートメディア & PCカード》
- ハギワラシスコム:FlashGate Dual HBC-UD2000
注:USB Mass Storage Class仕様に準拠している機種にのみ対応しています。上記以外の仕様に準拠している機種は未確認です。
注:カードリーダで一度「切り離し」を行うと、一度カードを抜かないと再度接続はできません。
また、必ず「切り離し」を行ってからカードを抜くようにしてください。
- 下記の PC カード接続の CD-ROM ドライブに対応しました。
- NOVAC CD Station Slim (型番 CD 930-10)
- SONY VAIO 本体のメモリスティックスロットに対応しました。
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3. 電源管理の機能追加
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- 一部の機種で、起動時やシステム終了時に、マウス(PS/2)を動かしたり、キーボードを押したりするとハングアップすることがあります。このような症状がある場合は、[システム環境設定]小物の〈機器〉-〈電源管理〉の画面で[設定]スイッチをクリックし、電源管理機能のパネルで電源管理機能の項目の[使用しない]をONに設定してください。
従来の[対応しない]という設定ではこの問題は回避できないため、
新たに[使用しない]という設定を追加しました。
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4. 全般的な不具合への対応
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- 「基本文章編集」において、以下の不具合に対応しました。
- ルビの編集で表示にゴミが残ることがあった不具合に対応しました。
- 付箋のみの行を1行としてカウントしていた不具合に対応しました。
- 字下げ付せんにより字下げの効果は、改行コード、または行間隔指定付せんや行揃え指定付せんによる自動的な改行では解除されずに継続するように変更しました。なお、「印刷」も同じレイアウト結果となるように変更しました。
注:TAD仕様書では、行頭移動指定付せんの効果は、改行で解除されると明記されていますが、TAD仕様書の誤記であることが確認されたため変更しました。
- 詳細/清書モードではルビ開始〜ルビ終了の間の付せんは操作不可となりますが、それを判別できるように表示を改善しました。
- 文章の内容によっては起動時の読み込みが極端に遅くなることがあった点を改善しました。
- 「バックアップ」において、 MO ドライブが保存先として表示されない不具合に対応しました。
- 「基本表計算」において、表示が正しく行われないなどのいくつかの不具合に対応しました。
- 「原紙一覧」「原紙集め」において、特定の原紙を選択した状態でメニューの「再表示」や「ユーザ原紙のみ」を実行すると例外が発生することがあった不具合に対応しました。
- 「ディスク修復」(CLI コマンド版のみ)において、ルートファイルに異常があるファイルシステムの修復機能を強化しました。
- 「印刷」において、以下の修正を行いました。
- ルビや縦中横が正しくレイアウトされないことがある不具合に対応しました。
- 仮身展開印刷で文字間隔が異常になることがある不具合を修正しました。
- 非常に薄い楕円弧(ほとんど直線のような楕円弧)を印刷するとハングアップすることがあった不具合を修正しました。
- 「基本ブラウザ」において、いくつかの細かな不具合に対応しました。
- 「システム環境設定」において、100個以上のアプリケーションを登録できるように改善しました。ディスク容量等の許す限り登録できます。
- 開いた仮身内に未接続の実身を指す開いた仮身が表示される場合にハングアップすることがあった不具合を修正しました。
- ESC/P(48dot)A4 プリンタの最大用紙サイズの設定の誤りを修正しました。
- USB 機器を接続した状態で、レジュームするとサスペンド後の動作が異常になることがある不具合を修正しました。
- 「ファイル変換」において、スマートメディアや ZIP などのスーパーフロッピー形式(区画なし)の DOS フォーマットに対応しました。「ディスク設定」により超漢字用に区画を設定するとハードディスク形式(区画あり)でフォーマットされます。
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5. 個別機種での不具合への対応
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- SONY VAIO PCG-Z505VR/K で、画面設定を変更したときの再起動でハングアップする不具合に対応しました。
- SONY VAIO PCG-C1XF で、しばしばハングアップすることがある不具合に対応しました。
- NEC LaVie PC-LX60T で、 USB が認識されない不具合に対応しました。
- Adaptec AHA-2940UW SCSI ボード (BIOS V2.57.2) が入っている場合、システムが起動しない不具合に対応しました。
R3.002→R3.003 の修正点
- 保存先のディスクとして、元のディスクとは別のディスクを指定して「新しい実身に保存」を行った場合、保存先のディスクの仮身を開いたときに、「処理対象外/不正なデータがありましたので読み飛ばしました」のパネルが表示され、保存した仮身が正しく表示されないことがある不具合(R3.002 でのみ発生)を修正しました。
- プリンタ用のパラレルポートが存在しない機種(SONY VAIO の一部の機種など)では、USB でプリンタを接続しても、「システム環境設定」[機器情報][USB 接続機器]では、(未サポート)と表示され、プリンタが使用できない不具合を修正しました。
R3.000→R3.002 の修正点
- R3.002では、WACOM FAVO USB の新版(F-401U-x)に対応しました。
旧版(F-400U-x)は R3.000, R3.002 の両方で問題なく動作します。
- 【WACOM FAVO USB 旧版の見分け方】
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製品型番:F-400U-x
モデル型番:ET-0405-U0x
[USB接続機器]の情報:ET-0405-UV1.1-1
- 【WACOM FAVO USB 新版の見分け方】
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製品型番:F-401U-x
モデル型番:ET-0405-U1x
[USB接続機器]の情報:ET-0405-UV1.2-0
注:[USB接続機器]の情報は、[小物]メニューの[システム環境設定]を選び、〈機器〉-〈機器情報〉の見出しの中にある[USB接続機器](スクロールセレクタの下から3つ目)をクリックして[表示]スイッチをクリックすることで確認できます。
- MOドライブのフォーマットができない不具合を修正しました。
- MOドライブ、ZIPドライブ、フロッピーディスクドライブなどのデバイス仮身を削除してもイジェクトできないことがある不具合を修正しました。
- PPP接続で相手から切断された場合、一時切断とならず、すぐに再接続できないことがある不具合を修正しました。
用意されているパッケージ
超漢字3 R3.000 〜 R3.003 を、超漢字3 R3.010バージョンアップ版にバージョンアップするために、以下の2種類のパッケージが用意されています。まず、ご自分がどのパッケージをダウンロードすればよいかをお確かめください。
■ 超漢字3 R3.010 更新パッケージ
すでに超漢字3 R3.000 〜 R3.003 をお使いの場合は、こちらをご利用ください。
おおまかな作業手順は以下のとおりです:
- 「超漢字3 R3.010 更新パッケージ」のみをダウンロードします。
- 「超漢字3 R3.010 更新パッケージ」を超漢字3に登録します。
■ 超漢字3 R3.010 起動ディスク
超漢字3が登録(インストール)できなかった場合は、こちらをご利用ください。
おおまかな作業手順は以下のとおりです:
- はじめに「超漢字3 R3.010 起動ディスク」をダウンロードします。
- 「超漢字3 R3.010 起動ディスク」を作成し、この起動ディスクからマシンを起動して、製品に付属の「超漢字3 CD-ROM」からシステムを登録します。
注:超漢字3に付属のマニュアル『超漢字3 お使いになるまえに』「3.4 手段2:フロッピーディスクから起動し、 CD-ROM を使い登録する」(28ページ)の手順になります。 CD-ROM から起動できるマシンの場合でも、フロッピーディスクの内容を有効とするために、こちらの方法で登録します。
- 超漢字3の登録が正常に終了したら、超漢字3が起動することを確認してください。
- つぎに「超漢字3 R3.010 更新パッケージ」をダウンロードします。
- 「超漢字3 R3.010 更新パッケージ」を超漢字3に登録します。
ダウンロードの方法
「■ 超漢字3 R3.010 更新パッケージ」のダウンロードの方法
▽超漢字3の基本ブラウザでダウンロードする場合
- 以下の「超漢字3 R3.010 更新パッケージ」をクリックしてください。
ダウンロード方法を指定するパネルが現れます。パネル下段中央に現れる[バイナリ]のポップアップセレクタをプレスして、ファイルタイプを[バイナリ]から[書庫]に変換します。ダウンロードが終了すると、ダウンロードの終了を確認するスイッチが現れますので、[確認]スイッチをクリックして、パネルを閉じます。
「超漢字3 R3.010 更新パッケージ」
(サイズ 1.5MB)
- 前項でダウンロードした書庫実身は、初期ウィンドウに保存されています。この書庫実身をウィンドウに開くと、「超漢字3 R3.010」という書籍を表す仮身が現れます。これを適当なキャビネットにドラッグしてください。ドラッグ先に「超漢字3 R3.010」の仮身が現れ、アンパック動作が行われます。
- 「超漢字3 R3.010」の仮身をウィンドウに開いて、説明に従ってバージョンアップの作業を行なってください。
▽Windowsなど、超漢字以外のOSでダウンロードする場合
- 以下の「超漢字3 R3.010 更新パッケージ」をクリックしてください。
brv3010.bpk
という名前のファイルがダウンロードされます。適当なフォルダ(ディレクトリ)に保存します。
「超漢字3 R3.010 更新パッケージ」
(サイズ 1.5MB)
- 超漢字の[ファイル変換]小物を実行して、
brv3010.bpk
を超漢字の実身に変換します。このときデータ形式には[書庫]を指定します。
- 前項で変換した書庫実身をウィンドウに開くと、「超漢字3 R3.010」という書籍を表す仮身が現れます。これを適当なキャビネットにドラッグしてください。ドラッグ先に「超漢字3 R3.010」の仮身が現れ、アンパック動作が行われます。
- 「超漢字3 R3.010」の仮身をウィンドウに開いて、説明に従ってバージョンアップの作業を行なってください。
「■ 超漢字3 R3.010 起動ディスク」のダウンロードの方法
- Windows、またはDOSが動作する環境が必要です。
- 以下の「超漢字3 R3.010 起動ディスク」をクリックしてください。
ck010427.exe
という名前のファイルがダウンロードされます。適当なフォルダ(ディレクトリ)に保存します。
「超漢字3 R3.010 起動ディスク」
(サイズ 1.0MB)
- ダウンロードしたファイル
ck010427.exe
を実行します。
- 【Windowsの場合】
- 2.で保存先に指定したフォルダに移り、「
ck010427
」のアイコンをダブルクリックします。
- 【DOS、またはWindows上でDOS窓環境の場合】
- 2.で保存先に指定したディレクトリに移り、
ck010427[Enter]
と入力します。
- 2.で保存先に指定したフォルダに以下の2つのファイルが作成されます。
README.TXT, CKR_3010.EXE
README.TXT
に書かれた手順に従ってフロッピーディスクを作成し、そのフロッピーディスクからマシンを起動し、「超漢字3 CD-ROM」を使って超漢字3を登録してください。
- 超漢字3の登録が正常に終了したら、ハードディスクから超漢字3が起動することを確認してください。
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