大谷 雅彦

• 

  Vol.5　短歌と日本語（五）　2014.04.22掲載
  短歌においても「文体」はたしかに存在するが、一首の短歌作品を読んで、その作者が誰であるかを言い当てるのは、正直むずかしい…。
• 

  Vol.4　短歌と日本語（四）　2014.04.08掲載
  短歌や俳句の世界では、吟行（ぎんこう）という催しがときおり開催される…。
• 

  Vol.3　短歌と日本語（三）　2014.03.25掲載
  短歌の世界の「歌会」という特殊な場について、もうすこし書いておきたい…。
• 

  Vol.2　短歌と日本語（二）　2014.03.11掲載
  短歌の世界では、歌会という場がある。短歌の作者たちがおなじ場所に集まって批評しあう、学びの場である…。
• 

  Vol.1　短歌と日本語（一）　2014.02.25掲載
  日本語の特徴の一つに七五調あるいは五七調というものがある。耳で聞いても心地よいし、声に出して読みやすい…。

大岡 玲

• 

  Vol.12　日本語は、頑固なダブルデッカー（十二）　2014.03.25掲載
  数年前に、水村美苗の『日本語が亡びるとき』という、いささか物騒なタイトルの本が評判になった…。
• 

  Vol.11　日本語は、頑固なダブルデッカー（十一）　2014.02.25掲載
  「ポン酢」「天麩羅」「カステラ」「トタン」といった語は、私たちの日常にありふれて存在する、れっきとした外来語である…。
• 

  Vol.10　日本語は、頑固なダブルデッカー（十）　2014.01.28掲載
  日本の古典が村上春樹の小説に与えた影響は大きい、という論を、二十一世紀に入ってこのかたよく見かけるようになった…。
• 

  Vol.9　日本語は、頑固なダブルデッカー（九）　2013.12.24掲載
  漢文は、遣唐使が廃止されて以後、日本語の文法に侵された「和化漢文」へと変貌していった…。
• 

  Vol.8　日本語は、頑固なダブルデッカー（八）　2013.11.19掲載
  和歌というのは「恋」を表現することに特化したきわめて特異な文学形式なのである…。
• 

  Vol.7　日本語は、頑固なダブルデッカー（七）　2013.10.22掲載
  『平家物語』は、音吐朗々と読みあげるのにふさわしい作品という点では、日本の古典文学の中でも一頭地を抜いている…。
• 

  Vol.6　日本語は、頑固なダブルデッカー（六）　2013.09.24掲載
  大学一年生限定、しかも半期のみ開講する「教養ゼミ」という講座を、ここ数年担当している。専門のゼミに入る前の、いわば肩慣らしといった位置づけのゼミなのだが…。
• 

  Vol.5　日本語は、頑固なダブルデッカー（五）　2013.08.27掲載
  『長恨歌』や『遊仙窟』の「恋」の味わいに酔いしれた、われらがご先祖さまたちは、実際にはどんなやり方で大陸の文学を読んでいたのだろうか…。
• 

  Vol.4　日本語は、頑固なダブルデッカー（四）　2013.07.23掲載
  唐の時代に書かれた『遊仙窟』は、万葉の時代から明治大正にいたるまで多くの文人たちに愛されてきた…。
• 

  Vol.3　日本語は、頑固なダブルデッカー（三）　2013.06.25掲載
  平安朝の貴族階級が『源氏物語』の世界に投影したのは、中国の漢詩『長恨歌』に詠まれた恋心だった…。
• 

  Vol.2　日本語は、頑固なダブルデッカー（二）　2013.05.28掲載
  万葉仮名という借字体系を創ってまで文字に残そうとしたご先祖さまたち独自のなにかとはなんだったのだろうか…。
• 

  Vol.1　日本語は、頑固なダブルデッカー（一）　2013.04.09掲載
  二階建てのバスのことを英語ではダブルデッカーと呼ぶが、ふいに日本語がダブルデッカーのように感じられてきた…。

川西 蘭

• 

  Vol.5　ごく短い回想録・漢字とのつきあい（五）　2014.02.12掲載
  『教行信証』は、訓読という翻訳技術を駆使して漢字だけでつづられた和文だったのだ…。
• 

  Vol.4　ごく短い回想録・漢字とのつきあい（四）　2014.01.14掲載
  一字一句変えてはならない漢訳経典の「訓み下し」の利用について触れてみよう…。
• 

  Vol.3　ごく短い回想録・漢字とのつきあい（三）　2013.12.03掲載
  仏教が伝来した当時の人々も経典に使われる漢字の多さに圧倒されたに違いない…。
• 

  Vol.2　ごく短い回想録・漢字とのつきあい（二）　2013.11.05掲載
  最初の小説を書いたのは18歳の時だ。今読み返すと、漢字をたくさん使っている。受験勉強の名残かもしれない…。
• 

  Vol.1　ごく短い回想録・漢字とのつきあい（一）　2013.10.08掲載
  もう十年以上も前になるだろうか、通信で使用される文字コードの選定問題に首を突っ込んだことがある…。

日暮 雅通

• 

  Vol.5　裏切り者の日々（五）　2013.09.10掲載
  洋画の邦題のつけ方にはいろいろあるが、直訳ではだめだし、ニュアンスを崩さず別の日本語にすることも難しい…。
• 

  Vol.4　裏切り者の日々（四）　2013.08.06掲載
  翻訳した人名・地名のカタカナ表記を、すべて発音や原語に忠実にすればよいという問題ではないのが難しいところである…。
• 

  Vol.3　裏切り者の日々（三）　2013.07.09掲載
  日本語への翻訳で頭を悩ませるのは、人名・地名の読み方と、そのカタカナ表記の問題である…。
• 

  Vol.2　裏切り者の日々（二）　2013.06.11掲載
  〈ボヘミアの醜聞〉に登場する女性、Irene Adlerのファーストネームをどう表記するか日本ではいまだに定まっていない…。
• 

  Vol.1　裏切り者の日々（一）　2013.05.14掲載
  「トラドゥットーレ、トラディトーレ」（翻訳者は裏切り者）という、イタリア語の有名な語呂合わせフレーズがある…。

山口 明穗

• 

  Vol.5　日本語はやさしい（五）　2013.03.12掲載
  古い日本語には、肯定文の中で「できる」という表現はなかったという。日本人が持つ積極的に主張せず、控え目に振る舞うという習慣からなのか…。
• 

  Vol.4　日本語はやさしい（四）　2013.02.26掲載
  「囗」の中に「書」が入った という漢字は、はたしてどんな意味を持つのか…。
• 

  Vol.3　日本語はやさしい（三）　2013.02.12掲載
  ロンドンの街角でビクトリア駅の場所を尋ねてもなかなか通じない。腹立ち紛れに思わず「Where is Victoria?」と怒鳴ると…。
• 

  Vol.2　日本語はやさしい（二）　2013.01.29掲載
  ロンドンの友人宅を訪問しようとした日本人。道探しに、ある歴史上の人物の名前を使うといいと教えられたのだが…。
• 

  Vol.1　日本語はやさしい（一）　2013.01.15掲載
  スイスの汽車の中で隣に居合わせたアラブ人。その人が話す上手な日本語に驚くばかりだったのだが…。