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実身/仮身に関するご質問

最終更新日 2006年12月27日(水)

Q.651 フロッピーディスクに保存されている実身をハードディスクに複製するにはどうすればよいでしょうか?
Q.652 キャビネットに作成した仮身をきちんと並べたいのですが。
Q.653 仮身ネットワークのウィンドウで、仮身を任意のサイズに変更します。その後ウィンドウの中にある文章実身を指す仮身をウィンドウに開き、その中にある文字を仮身化すると、できた仮身の文字サイズも仮身ネットワークで変更したサイズになるのは、なぜでしょうか?
Q.654 ある手順を行うと、仮身が入れ替わってしまいました。
Q.655 くず実身は、こまめに整理した方がよいのでしょうか?
Q.656 実身を間違って削除してしまいました。復活させる方法はないでしょうか?
Q.657 仮身をつかんで移動しようとすると、ときどき実身複製のパネルが出ることがあります。
Q.658 続柄(つづきがら)とは何のためにあるのでしょうか?
Q.659 目的の文章を探しやすくする良い方法はありますか?
Q.660 超漢字を起動したときに、ある仮身を自動的に開きたいのですが。
Q.661 仮身を削除してウィンドウを閉じたときに、ポインタが長い時間湯飲みの状態のままで、他の操作ができない場合があります。
Q.662 原稿プロセッサ内にのみ存在する実身を削除したが、[実身操作]メニューの[仮身ネットワーク]で削除したはずの実身が表示されます。どうしたら削除できますか?
Q.663 各原紙の初期設定を変更することはできますか。

Q.651 フロッピーディスクに保存されている実身をハードディスクに複製するにはどうすればよいでしょうか?
まず、フロッピーディスクを入れた時に表示されるデバイス仮身を開きます。この後、2通りの方法があります。

複製したい実身に対応する仮身をクリックドラッグして、ハードディスクにある実身のウィンドウ上で離します。クリックドラッグとは、クリック直後にもう一度ボタンを押して、そのままドラッグを行う操作です(3ボタンマウスの場合、中ボタンを使ったドラッグで同じ効果が得られます)。クリックドラッグの操作が成功すると、新しい実身名の入力を促すパネルが現われます。ここで入力した名前でハードディスクの中に実身が複製されます。

2つめの方法は、複製したい実身に対応する仮身を、ハードディスクにある実身のウィンドウへ複写します。次に、この仮身が選択された状態のままで、[実身操作]メニューの[実身複製]を選びます。その後の操作は1つめの方法と同じです。フロッピーディスクから複写した仮身(左上隅が三角形に黒く塗られている)は複製終了後は必要ないので削除しておきましょう。
  
Q.652 キャビネットに作成した仮身をきちんと並べたいのですが。
無計画に仮身を作っていると、キャビネット中のあちこちに仮身ができてしまい、見苦しく感じられるかもしれません。

対象のキャビネットで[編集]メニューの[自動配置]を選ぶと、仮身が重ならないように自動的に配置されますが、仮身の表示される長さが一定になってしまい、かえって区別が難しくなることもあります。

そこで整理したい仮身を選択したのち、[編集]メニューの[整頓]を選ぶとパネルが現れ、より細かい指定ができます。

また画用紙の機能を使って位置合わせをする方法もあります。画用紙は[格子点拘束]をONの状態にしておきます。仮身をこの画用紙に一旦移動して適当な配置にした後で元のキャビネットに戻すという手順を行えば、格子点に揃った位置に仮身を配置することができます。
  
Q.653 仮身ネットワークのウィンドウで、仮身を任意のサイズに変更します。その後ウィンドウの中にある文章実身を指す仮身をウィンドウに開き、その中にある文字を仮身化すると、できた仮身の文字サイズも仮身ネットワークで変更したサイズになるのは、なぜでしょうか?
基本文章編集では、ウィンドウ中の文字を仮身化した場合、生成する仮身の属性は、現在のウィンドウを開いた仮身(起動に使った仮身)の属性を受け継ぐようになっています。したがって、先に仮身ネットワークのウィンドウ中で設定した仮身のサイズが受け継がれ、仮身化により生成された仮身の文字サイズも同じサイズになります。
  
Q.654 ある手順を行うと、仮身が入れ替わってしまいました。
以下のような操作の結果、6.で斜線の入っていた仮身が7.で作った実身の仮身に入れ替わったのではないでしょうか?
  1. ハードディスク上に新しい実身を作成する。
  2. フロッピーディスクを接続してそのデバイスのウィンドウを開き、そこへ1.でできた仮身を「移動」し、[保存]−[元の実身へ]の操作で保存する。
  3. ハードディスク側の実身も、[保存]−[元の実身へ]の操作で保存する。
  4. フロッピーディスク側のウィンドウを閉じる。
  5. [小物]−[ディスク集め]でハードディスクのデバイス仮身を選択し、メニューの[ディスク操作]−[状態表示]から[ディスク整理]を選び、このくず実身を削除する。
  6. フロッピーディスクのウィンドウを再度開き、2.で移動した仮身のピクトグラムに斜線が入っていることを確認する。
  7. ハードディスク側に新しい実身を作成する。
  8. 6.で開いたウィンドウをいったん閉じて再度開く。
実身は、ファイルIDと呼ばれる内部的な番号を使って管理されています。ファイルIDは、実身を作成する時点で割り当てられますが、上記の手順のとおりに行うと、削除したくず実身に使われていたファイルIDと同じ値が、新しく作成された実身に対して使われてしまいます。その結果、手順8.で再度開いたウィンドウは、同じファイルIDを持った新しい実身に置き換わってしまいます。これは新しい実身を作成したときに、ファイルIDとしてその時点で空いている最も若い番号が使われることが原因です。

この現象は、2台のパソコン、PC1とPC2があるときに、PC1でフロッピーディスク上に実身を生成してからハードディスクにも仮身をコピーしておき、このフロッピーに対してPC2で実身名を変更してから、もう一度PC1にフロッピーディスクを戻すと、変更した実身名がPC1上のハードディスクにある仮身に表示される実身名にも反映されるのと同じであると考えることができます。

このような入れ代わり現象は、他のデバイスから参照されているくず実身を削除したことが原因となりますので、くず実身をなるべく作らないということで避けることができます。具体的には、
  • 実身と仮身は、なるべく同じデバイスに作成する。
  • デバイス仮身がハードディスクの場合は、なるべく開いておく。
等が考えられます。

実際の運用としては、たとえばハードディスクにある実身をフロッピーディスクから参照する場合に、必ずハードディスク側にも仮身を残しておき、参照仮身数が0にならないようにする、といった方法を取ることになります。

「参照仮身数」は、実身のあるデバイス内のみの仮身数となっています。実身は、実身のあるデバイスで参照がなくなった時点で、他のデバイスからの参照の有無にかかわらず、くず実身となってしまいますので、他デバイスからも参照されている実身を削除するときには十分な注意が必要です。
  
Q.655 くず実身は、こまめに整理した方がよいのでしょうか?
通常はあまり気にしなくてもよいと思いますが、ハードディスクの空き容量が極めて少ない場合には整理した方がよいでしょう。くず実身は、誤って仮身を消した場合の回復や、後で必要なことがわかった古い実身の復元に使えます。差し支えがなければ、そのままにしておいて構いません。
  
Q.656 実身を間違って削除してしまいました。復活させる方法はないでしょうか?
実身が本当にディスク上から消滅してしまったら、もはや復活させることはできませんが、あきらめる前に以下の手順を試してください。

  • 実身を指す仮身を削除した直後ならば、[Esc](または[F9])キーを押すか、[編集]メニューの[取り消し]を選びます。
  • 実身を指す仮身を削除したウィンドウをまだ更新していなければ、そのウィンドウを廃棄して終了します。
  • 削除した実身が入っていたディスクに対して、[ディスク操作]メニューの[状態表示]を実行します。現れたパネルの左下にある[ディスク整理]スイッチを押します。現れた「ディスク整理」ウィンドウの中に実身を指す仮身が入っていないか確認します。

また重要な実身が誤って削除されてしまわないように、日頃から準備しておくことも大切です。どのようなシステムでも、重要なデータはバックアップを取っておくことが基本です。特に重要なデータは、実身に対して削除不可という属性を設定することができますので、この機能を使うとよいでしょう。

削除不可に指定した実身は、内容を変更することはできますが、対応する仮身を全て削除しても実身そのものは削除されません。

削除不可にするには、変更したい仮身を選択し、[実身操作]メニューの[管理情報]を選び、見出し〈使用者管理〉をクリックして削除不可をONにします。

仮身が1つでも残っていると、実身は残っています。重要な実身は、保存専用のキャビネットを作り、仮身だけを複写しておけば、作業中に仮身をうっかり削除した場合も、複写したものが残ります。仮身は実身のサイズに関係無く一定の大きさ(数百バイト)なので、仮身の複写は実身の複製に対してあまりディスクを消費しません。

実身を指す仮身がどこにあるのかがわからなくなった場合は、仮身検索の機能を使って探すことができます。 ディスク集め小物を起動し、デバイス仮身(対象のハードディスクなど)を選択します。[実身操作]メニューの[実身仮身検索]を選び、実身名を記入して仮身を検索します。

  
Q.657 仮身をつかんで移動しようとすると、ときどき実身複製のパネルが出ることがあります。
仮身をクリックした時に指が一瞬離れ、ドラッグの操作がクリックドラッグになってしまったのが原因です。クリックドラッグとはクリックしてすぐさまドラッグを行う操作で、実身複製を行う時に使います。[実身操作]メニューの[実身複製]を使っても実身複製はできますが、クリックドラッグの方が少ない手順でできます。

誤って実身複製のパネルが出てしまったときは、パネル左下の[取り消し]スイッチを押してください。
  
Q.658 続柄(つづきがら)とは何のためにあるのでしょうか?
続柄は、仮身に対応した名前として用いられます。実身に対しては、実身名称は唯一であり、その情報は実身の中に蓄えられていますから、ある実身を参照している仮身が複数あれば、その仮身に表示される実身名はすべて同じになります。実身名を仮身ごとに変えることはできません。そこで、仮身ごとに異なった名前を付けたい場合には、仮身に情報が蓄えられる「続柄」を使うのです。
  
Q.659 目的の文章を探しやすくする良い方法はありますか?
他OSのフォルダ/ファイル構造に慣れている場合、データを特定の場所に集めてしまいがちです。実身/仮身構造の特長には、ひとつのファイル(実身)に対して複数のリンク(仮身)が貼れることがあります。この利点を活かして、データの分類をしない作業用ウィンドウを作ることが、超漢字のファイル構造である実身/仮身を便利に使う早道です。

なにか作業をする時には、新しく作業用の実身を作り、そのウィンドウに過去の関連するデータの仮身をすべて複写します。こうすると、作業とデータの在り処が一致するため、データをスムーズに活用できるようになります。

次回同じような作業をするときには、前回の作業場所の仮身を複写するだけで、必要なデータを手元に持ってくることができます。仮身のディスク消費量はごくわずかですから、縦横無尽にネットワークを張り、実身/仮身構造を活用してください。

また、[実身操作]メニューにある「仮身参照」を使うと、ウィンドウを開かずに仮身を探すことができます。同じく[実身操作]メニューにある「超漢字4」からの新機能「実身仮身検索」は場所のわからない仮身を見つけるときにたいへん便利です。
  
Q.660 超漢字を起動したときに、ある仮身を自動的に開きたいのですが。
仮身属性の自動起動を利用します。これは、ウィンドウを開いたとき、その中に含まれる仮身のダブルクリック起動アプリケーションを自動的に起動する機能です。
具体的な操作手順は以下のようになります。
  1. 開きたい仮身を、初期ウィンドウに複写します。
    初期ウィンドウは超漢字の起動時に自動的に開きますので、その中に仮身を置いておけば、自動起動が働きます。
  2. [仮身操作]メニューの[属性変更]を選びます。「仮身属性変更」パネルが現れます。
  3. パネル中央下にある項目[自動起動]をクリックしてONにし、右下の[設定]スイッチをクリックします。「仮身属性変更」パネルが消えます。
  4. 初期ウィンドウで、[保存]メニューの[元の実身へ]を選びます。これで、先の[自動起動]の設定が保存されます。
  5. 超漢字を次回起動したときに、設定した仮身が自動的に開きます。
なお自動起動を解除するときは、項目[自動起動]をOFFに設定します。
  
Q.661 仮身を削除してウィンドウを閉じたときに、ポインタが長い時間湯飲みの状態のままで、他の操作ができない場合があります。
ある実身について最後に残った仮身が削除して、その情報がハードディスクに保存されると、実身自体も削除されます。この実身の削除に要する時間は、実身から辿れるネットワークが大きいほど時間がかかります。
たとえば、実身Aがどこからも参照されていなければ、単に実身Aを削除するだけで終了します。
一方実身Bに3つの参照がある場合、これがどこからの参照なのか調べる必要があります。実身Bにぶら下がっている仮身(の実身)の内容を調べて3つの参照元が見つかれば、実身Bにぶら下がっているものを全て消したときに実質ゼロとなりますので、実身Bは削除して良いことになります。3つ見つからなかった場合は他のネットワークから参照されていることになりますので削除できないということになります。この処理はぶら下がっている実身全てについて行われ、大変複雑な処理となるため、長い時間を必要とします。

なお実身に複数の仮身が残っている場合は、以下の方法を取ることで参照関係の調査を省き、時間がかからないようにすることができます。
  • 削除する仮身と同じ実身を参照する別の仮身を表示しておく。
  • トレイに移動することで、実質ウィンドウから削除したことにする(ただしくず実身になることがあります)。
  
Q.662 原稿プロセッサ内にのみ存在する実身を削除したが、[実身操作]メニューの[仮身ネットワーク]で削除したはずの実身が表示されます。どうしたら削除できますか?
原稿プロセッサは、「原稿の編集内容を極力失わないように」という趣旨で開発されており、1回前の保存内容をファイル内に保持しています。
見た目で実身が削除されていても内部的にまだ情報が残っている場合は、仮身ネットワークの画面に表示されます。
もう一度開いて内容を編集するか、[保存]メニューの[元の実身へ]を選択して手動で保存操作をしてから、原稿プロセッサを終了してください。
保存操作を行うことで保持していた実身の情報が消え、実身自体も削除されます。

また、手動で保存操作を行った場合、原稿プロセッサのウィンドウを開いたままの状態では「編集操作の取り消し」の機能のためにメモリ上に実身の情報が保持されたままですので実身は削除されません。原稿プロセッサを終了した時点で実際に削除されます。
  
Q.663 各原紙の初期設定を変更することはできますか。
システム原紙の初期設定は変更することができませんが、自分の使いやすいようにカスタマイズした文書の雛型を、原紙と同じように、原紙箱から取り出して使えるようにすることはできます。この文書の雛型を「ユーザ原紙」とよびます。

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