詳細編:Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaにおける超漢字検索の文字の取り扱い
はじめに
Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaでは、文字規格 JIS X 0213:2004(以下、JIS2004。2004年制定)への対応が行われました。Windows XPに比べ、主に以下の追加・修正点があります。
- JIS2004で定義されているすべてのJIS第3水準および第4水準文字の収録。
- JIS2004の新しい例示字体に対応するための既存字形の修正。
一方、超漢字検索では、JIS2004の前バージョンであるJIS X 0213:2000(以下、JIS2000。2000年制定)の規格に対応しております。
そこで、本解説では、超漢字検索をWindows 11/10/8.1/8/7/Vista上で動作させた場合の文字表示や文字の交換への影響について説明します。
(参考)JIS2004、およびWindows 11/10/8.1/8/7/VistaのJIS2004対応
JIS2004は、“表外漢字字体表(平成12年12月8日 国語審議会答申)”の趣旨に従って、JIS2000から改正された規格です。変更内容には、例示字形の変更や文字の追加が含まれています。
- 例示字形の変更:168字(JIS第1・2水準=167字/JIS第3水準=1字)
- 文字の追加:10字(JIS第3水準)
JIS2004の詳細は、以下の資料をご覧ください。
また、Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaにおけるフォント環境についての詳細は、以下の資料をご覧ください。
- ◇Windows 7 の日本語フォント環境について
- http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-7/jp_font/default.aspx
Windows 11/10/8.1/8/7/Vistaとの文字交換の範囲
超漢字検索とWindowsとの間の文字交換において対応するのは、JIS第1~第4水準/JIS補助漢字のうち、JIS第1~第2水準/JIS補助漢字の範囲となります。
JIS第3水準、第4水準(以下、JIS第3・4水準)の文字交換には制限があります。具体的に文字交換可能なJIS第3・4水準文字は、「JIS補助漢字と重複して定義されている文字」および「Unicodeにおいて統合漢字面または互換漢字面に対応する文字」となります。
交換できる文字の詳細に関しては、以下の資料をご覧ください。