トンパ(東巴)文字とは、中国雲南省の納西(ナシ)族で現在まで使われ続けている世界唯一の生きている象形文字です。象形文字としては、漢字の祖先である甲骨文字や、古代エジプトのヒエログリフが有名ですが、トンパ文字は一見してわかるように、より絵画的で素朴かつ愛敬のある形をしています。
納西族は数千年の歴史を持ち、独特のトンパ文化を創造してきました。トンパ(東巴)とは巫あるいは歴史を記述する書記官にあたる人たちで、トンパ文字を用いた一点数万字にも及ぶ長さの教典が千点余りも残されています。
トンパの教典は宗教、哲学、学術、文化などさまざまな分野に及んでおり、トンパ文字はそれらを生き生きと伝えるために大きな役割を担っています。トンパの数は減少しつつあるものの、冠婚葬祭や病気の時の御祓い、占いなどを通じて、現在でも人々の日常生活にかかわっており、雲南省麗江の街では、トンパ文字の書かれた看板を見ることができます。
トンパ文字は、その愛敬ある字形により日本国内でも人気が高まっており、トンパ文字をからめた名刺印刷システムやおまじないグッズなど、さまざまな関連コンテンツが登場しています。
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