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□ コマンド形式: <コマンド> <パラメータ>..
<コマンド>、<パラメータ> は " " で区切られます。
全角/半角文字は区別されません。
";" で区切って、1行に2つ以上のコマンドを記述できます。
"*" で始まる行はコメント行として無視されます。
□ コマンド行編集:
一字消し[BackSpace]キー 1 字削除
取り消し[Ctrl]+[X]キー 1 行削除
□ 数値入力形式:
NNNN 10進数
0NNN 8進数
0xNNNN 16進数
□ パス名形式:
絶対パス名 /<ディスク接続名>[/<ファイル名>]..
相対パス名 <ファイル名>[/<ファイル名>]..
ファイル名の "%" は無視され次の文字が有効になります。
ファイル名の "*" はワイルドカード文字として展開されます。
相対パス名は現在の作業ファイルからの相対的なパス名を示し、
<ファイル名>として以下の特別な文字列が使用できます。
.. 作業ファイルの絶対パス名上での親ファイル
. 作業ファイル自身
絶対パス名の<ディスク接続名>はディスクのルートファイルを示します。
SYS
ハードディスク(システムディスク)
hda0
ハードディスク(ユニット0 パーティション0)
fda
フロッピーディスク(ドライブ0)
- ユーザの作業環境(初期ウィンドウ)は "/SYS/USR" です。
□ 注意事項:
ウィンドウに開いている実身(ファイル)に対して CLI
により変更操作を行った場合、
その変更はウィンドウには反映されません。
そのため、「更新して終了」によりウィンドウを閉じると CLI
による変更が廃棄されます。
逆にウィンドウ操作により変更した内容は「保存」するまでは CLI
には反映されません。
必要に応じて「保存ー元の実身へ」を行う必要がります。
コマンド詳細説明の記述方法:
[ ] 省略可能
a|b a b のどちらか
< >.. 複数個記述可能
# オプション数値パラメータ
#.#.# オプション連続数値パラメータ("." で区切った数値列)
【形式】
att [-r][-k][-S][-s] <デバイス名> <接続名>
【オプション】
-r
- 書き込み禁止モードで接続する
-k
att_fls()
を直接使用する(実身仮身マネージャ未立上げの環境)
-S
- 同期(SYNC)モードで接続する(-k 指定時のみ有効)
-s
- メッセージを表示しない
【解説】
<デバイス名>で指定したデバイスをファイルシステムとして接続します。
- このコマンドはコンソール小物からは使用できません。
システムが通常動作を行っている時は、
デバイスは以下の接続名で自動的に接続されます。
- システムディスク:
- SYS ハードディスク/フロッピーディスク
- システムディスク以外:
fda | フロッピーディスク |
hda0 | ハードディスク(ユニット0パーティション0) |
hda1 | ハードディスク(ユニット0パーティション1) |
【形式】
det [-e][-k][-s] <デバイス名>
【オプション】
- -e
- メディアを排出する
- -k
det_fls()
を直接使用する(実身仮身マネージャ未立上げの環境)
- -s
- メッセージを表示しない
【解説】
ファイルシステムを切断します。
- このコマンドはコンソール小物からは使用できません。
【形式】
eject [デバイス名]
【オプション】
なし
【解説】
デバイスのメディアを排出します。
ファイルシステムが接続されている場合は切断します。
デバイス名の省略時は fda
となります。
- このコマンドはコンソール小物からは使用できません。
【形式】
cd [<パス名>]
【オプション】
なし
【解説】
作業ファイルを表示(パラメータなしの時)、または設定します。
- "/" の<パス名>は作業ファイルがない(空)
であることを意味します。
【形式】
ls [-f][-F][-l|-t] [<パス名>..]
【オプション】
- -f
- <パス名>のファイル自体の情報を表示
- -F
- ファイル名の直後に以下の文字を付加して表示
- "/"
- リンクレコードを含むとき
- "#"
- 多重参照されているとき
- -l
- ファイルの詳細情報を表示
ATYPE | アプリケーションタイプ(16進) |
ATR | H: 隠蔽仮身 P: 削除不可 R: 書込不可
1: アプリ属性1 2: アプリ属性2 |
NREC | レコード数、リンクレコード数 |
NREF | 他からの参照数 |
SIZE | ファイルサイズ |
BLK | ブロックサイズ |
MTIME | 更新日時 |
NAME | ファイル名 |
- -t
- ファイルの日時情報を表示
CTIME | 生成日時 |
ATIME | 最新アクセス日時 |
MTIME | 更新日時 |
NAME | ファイル名 |
【解説】
<パス名>のファイルの直下にあるファイル一覧を表示します。
<パス名>の省略時は作業ファイルを対象とします。
ファイルが異なるディスクに存在し、
そのディスクが切断されているとき、
または -F
指定のときは、
ファイル名の先頭に "*" が追加されます。
さらに -l
または
-t
指定のときは、
@
<存在するディスク名> を表示します。
【形式】
fs [-l] [<パス名>..]
【オプション】
- -l
- 詳細表示
【解説】
<パス名>のファイルのレコード構成を以下の形式で表示します。
<パス名>の省略時は作業ファイルを対象とします。
NO: TYPE STYPE : SIZE |
データレコード |
NO: 0 STYPE : NAME |
リンクレコード |
N0: 0 STYPE : FID [ATR1 .. ATR5] : NAME |
リンクレコード(-l 指定時) |
NO | レコード番号(0〜) |
TYPE | レコードタイプ |
STYPE | レコードサブタイプ(16進) |
SIZE | レコードサイズ |
NAME | リンクレコードの参照ファイル名 |
FID | リンクレコードのファイルID |
ATR1〜ATR5 | リンクレコードのリンク属性1〜5(16進) |
リンクレコードの参照ファイルが、
切断されている異なるディスクに存在するときは、
ファイル名の先頭に "*" が追加されます。
【形式】
mkf [-t#] <パス名>...
【オプション】
- -t#
- 生成するファイルのアプリケーションタイプ指定(省略時は0)
【解説】
<パス名>のファイルを新規に生成します。
【形式】
cp [-b][-r][-v] <パス名>.. <複製先パス名>
【オプション】
- -b
- レコード領域を連続ディスクブロックにとる。
- -r
- <パス名>の下にあるすべてのファイルも複製する。
- ファイルのネストが深い場合は複製できないことがある。
- -v
- 複製した<パス名>を表示する。
【解説】
<パス名>のファイルを、
<複製先パス名>の直下に同一名で複製します。
- -r 指定でない時は、
<パス名>の直下にあるファイルのリンクが複製されます。
異なるディスクに存在する場合はエラーとなります。
- -r 指定の時、
<パス名>の下にあるファイルが異なるディスクに存在するときは、
リンクのみが複製されファイル本体は複製されません。
- ファイルの属性等は複製されません。
【形式】
rcp [-b][-r] <パス名> <複製後パス名>
【オプション】
- -b
- レコード領域を連続ディスクブロックにとる。
- -r
- <パス名> の下にあるすべてのファイルも複製する。
- ファイルのネストが深い場合は複製できないことがある。
【解説】
<パス名>のファイルを複製して、
<複製後パス名>のファイルとします。
既に<複製後パス名>のファイルが存在する時は、
その内容を更新します
(元のレコードをすべて削除して<パス名>のレコードを複製します)。
【形式】
ln [-p#][-a#.#.#.#.#] <パス名>.. <リンク先パス名>
【オプション】
- -p#
- リンクの挿入レコード位置(0〜) 省略時:最後(追加)
- -a#1.#2.#3.#4.#5
- リンク属性1〜5 の指定(省略時はすべて0)
(例) -a0x8000.1.2.3.4
【解説】
<パス名>のファイルのリンクを<リンク先パス名>に追加します。
【形式】
rm [-i][-r|-u][-v][-f|-F] <パス名>...
【オプション】
- -i
- 削除の有無を聞いてくる、"y" で削除し、
"y" 以外では削除しない。
- -r
- <パス名>の下にあるすべてのファイルも削除する。
- -u
- ファイル自体は削除せずにリンクのみ削除する(unlink)。
- -v
- 削除した<パス名>を表示する。
- -f
- <パス名>が存在しないときはエラーを表示しない。
- -F
- 削除不可のファイルも削除する。エラーは一切表示しない。
- -r 指定なしの時、<パス名>の下にファイルがある場合はエラーとなる。
【解説】
<パス名> のファイルを削除します。
他から参照されている場合は、リンクのみが削除されて、
ファイル自体は削除されません。
【形式】
empf <パス名>...
【オプション】
なし
【解説】
<パス名> のファイル内のレコードをすべて削除して、
空のファイルとします。
リンクを含む場合はネストして削除されます。
- ※
- 複雑なネットワークやループ参照にも対応します。
【形式】
sync
【オプション】
なし
【解説】
接続されているすべてのファイルシステムのキャッシュをディスクに書き込みます。
【形式】
ren <パス名> <名前>
【オプション】
なし
【解説】
<パス名>のファイルの名称を<名前>に変更します。
【形式】
apd [-p#|-d#.#][-r#.#][-t#.#] <パス名1> [<パス名2>]
【オプション】
- -d#1.#2
#1: <パス名1>の削除開始レコード番号(0〜) |
省略時: 削除しない |
#2: 削除するレコード数(1〜) |
省略時: 1 |
- -p#
<パス名1>の挿入位置のレコード番号(0〜) |
省略時: 最後(追加) |
- -r#1.#2
#1: <パス名2>の複製開始レコード番号(0〜) |
省略時: 全レコード |
#2: 複製するレコード数(1〜) |
省略時: 1 |
- -t#1.#2
#1: 複製後のレコードのタイプ(1〜) |
省略時: 元のタイプ |
#2: 複製後のレコードのサブタイプ |
|
【解説】
<パス名1>のファイルに<パス名2>のファイルのレコードを挿入
/ 追加します。
- -d 指定の時は、削除した位置にレコードが挿入されます(-p 指定と同等)。
- -d 指定のみの時は、<パス名2>を省略できます(レコード削除機能)。
例: apd -d3.2 -r2 -t8.0 AAA BBB
AAA の レコード 3,4 を削除し、
その位置に BBB のレコード 2 をタイプ 8、サブタイプ 0 として挿入する。
参考:レコードタイプ
0: リンク | 1: TAD主 |
2: TAD注釈 | 3: TAD補助 |
4: 予約 | 5: 設定付箋 |
6: 指定付箋 | 7: 機能付箋 |
8: 実行機能付箋 | 9: プログラム |
10:データボックス | 11:フォント |
12:辞書 | 13:予約 |
14:予約 | 15:システムデータ |
16〜31: アプリケーション |
【形式】
chdef [-o#] [-g#] [-p#] [-n#]
【オプション】
- -o#
- 所有者アクセスモードの設定(0〜7の数値、2進数で以下の表現)
0100: | Rアクセス権 (0:無 1:有) |
0010: | Wアクセス権 (0:無 1:有) |
0001: | Eアクセス権 (0:無 1:有) |
- -g#
- グループアクセスモードの設定
- -p#
- 一般アクセスモードの設定
0x0*00: | Rアクセスレベル(0〜F) |
0x00*0: | Wアクセスレベル(0〜F) |
0x000*: | Eアクセスレベル(0〜F) |
- -n#
- ファイルの所有グループの設定(0〜4の数値、0は所有グループ無し)
【解説】
デフォルトアクセスモードの表示 / 変更を行います。
オプションを何も指定しない場合には、
現在のデフォルトアクセスモードを表示します。
【形式】
chmod [-o#] [-g#] [-p#] [-n#] [-a#] <パス名>...
【オプション】
- -o#
- 所有者アクセスモードの設定(0〜7の数値、2進数で以下の表現)
0100: | Rアクセス権 (0:無 1:有) |
0010: | Wアクセス権 (0:無 1:有) |
0001: | Eアクセス権 (0:無 1:有) |
- -g#
- グループアクセスモードの設定
- -p#
- 一般アクセスモードの設定
0x0*00: | Rアクセスレベル(0〜F) |
0x00*0: | Wアクセスレベル(0〜F) |
0x000*: | Eアクセスレベル(0〜F) |
- -n#
- ファイルの所有グループの設定(0〜4の数値、0は所有グループ無し)
- -a#
- ファイルのアクセス属性の設定(1〜4の数値)
1: | 書き込み不可属性のセット |
2: | 書き込み不可属性のリセット |
3: | 削除不可属性のセット |
4: | 削除不可属性のリセット |
【解説】
ファイルのアクセスモード / アクセス属性を変更します。
オプションを何も指定しない場合には、現在のアクセスモード
/ アクセス属性を表示します。
【形式】
chtime [-l#.#.#.#.#.#] [-a#.#.#.#.#.#] [-m#.#.#.#.#.#] <パス名>...
【オプション】
- -l#1.#2.#3.#4.#5.#6
- ファイルの保存期限の設定
- -a#1.#2.#3.#4.#5.#6
- ファイルの最新アクセス時刻の設定
- -m#1.#2.#3.#4.#5.#6
- ファイルの最新更新時刻の設定
- #1:
- 西暦下2桁
- #2:
- Month
- #3:
- Day
- #4:
- Hour
- #5:
- Min
- #6:
- Sec
【解説】
ファイル時刻を設定します。
【形式】
touch <パス名>..
【オプション】
なし
【解説】
ファイルの更新日時、アクセス日時を現在に設定します。
ファイルが存在しないときは新規に生成します。
【形式】
tp [-p#][-r#][-e][-a|-x|-b] <パス名>
【オプション】
- -p#
- 表示行数の指定、指定行数の表示後に
"more(y/n)?"
と表示されるので[Y]キーで続行、
その他のキーで中断(終了)する。
改段落(NL)の数を行数としているため表示上の行数と異なることがある
- -r#
- レコード番号の指定 省略時: レコード番号 0
- -e
- エンディアン変換
- -a
- ASCII / EUC 文字列として表示
- -x
- 16進数ダンプ(ハーフワード単位)
- -b
- 16進数ダンプ(バイト単位)
【解説】
<パス名>のファイルの内容を表示します。
- 表示中に「取消」キーを押すと中断(終了)し、
その他のキーを押すと表示を一時的に停止し、
再度キーを押すと表示を再開します。
キーを押してから中断 / 停止するまではしばらく時間がかかります。
【形式】
df
【オプション】
なし
【解説】
接続済みのすべてのディスクの状態を表示します。
PATH | ディスクの接続パス名 |
DEV | デバイス名(hda0, fda) |
TOTAL | 全体サイズ(KB) |
FREE | 未使用サイズ(KB) |
USED | 使用比率(%) |
UNIT | ディスクブロックサイズ(B) |
MAXFILE | 最大ファイル数 |
NAME | ディスク名 |
【形式】
date [<年> <月> <日> <時> <分> <秒>]
【オプション】
なし
【解説】
現在の日時を表示(パラメータなしの時)、または設定します。
- <年>
- 85〜99,00〜53
- <月>
- 1〜12
- <日>
- 1〜31
- <時>
- 0〜23
- <分>
- 0〜59
- <秒>
- 0〜59
- 設定時に数値以外の値や省略した場合、
その項目は変更されません。
例: date 92 6 1 12 23 40 92年6月1日12時23分40秒 に設定
date , , , , 11 0 11分0秒 に設定(年月日時はそのまま)
【形式】
apreg [-t] <アプリパス名>
【オプション】
- -t
- 「小物」メニューへ登録する。
【解説】
<アプリパス名>のファイルを、
そのファイルが存在するディスク上のアプリケーションプログラムとして登録します。
登録するファイルは以下の構成にしなければなりません。
- ファイルのアプリケーションタイプは実行可能(MSB が 1)
- 先頭レコードは実行オブジェクトレコード(タイプ 9)
- 機能付箋レコード(タイプ 7)を 1 つ以上含む
- 登録すると、
"/<ディスク接続名>/$$PROGRAM.BOX"
にリンクが作成され<アプリパス名>の参照数は+1 されます。
- 小物メニューに登録すると、<アプリパス名>内の付箋レコードが
"/SYS/USR/小物入れ"
または
"/<ディスク接続名>/小物入れ"
に追加されます。
【形式】
apdel [-f] <アプリパス名>
【オプション】
- -f
- <パス名>が存在しないときはエラーを表示しない。
【解説】
<アプリパス名>で指定したファイルのアプリケーション登録を削除します。
小物メニューに登録されていた場合は小物の登録も削除されます。
- 登録を削除すると、
"/<ディスク接続名>/$$PROGRAM.BOX"
のリンクが削除され、<アプリパス名>が他から参照されていない時は、
ファイル自体も削除されます。
【形式】
apcnv [-a|-t] <アプリパス名> <転送ファイルパス名>
【オプション】
- -t
- 小物アプリケーション(省略時も)
- -a
- 小物以外のアプリケーション(原紙タイプ)
【解説】
<アプリパス名>
で指定したアプリケーションファイルを<転送ファイルパス名>
で指定したファイルに変換します。<転送用ファイル> は、
1TAD レコードからなるファイルで、
通信ソフトによる転送が可能であり、
システム環境設定のバージョン表示画面にドラッグすることで、
小物アプリケーションとして登録することができます。
【形式】
ps [-t][-l] [<開始プロセス番号> [<終了プロセス番号>]]
【オプション】
- -t
- タスク状態情報を表示
- -l
- プロセス生成時のリンク(LINK)を表示
【解説】
<開始プロセス番号>〜<終了プロセス番号>
までのプロセス番号を持つプロセスの情報を表示します。
- <開始プロセス番号>の省略時は 1
- <終了プロセス番号>の省略時は <開始プロセス番号> + 999
- PID
- プロセス番号
- STAT
- プロセス状態(W:WAIT, R:READY, *: RUN)
- PRI
- 優先度
- PPID
- 親プロセス番号
- TIME
- 経過時間(CPU使用時間)
- MEM
- メモリ使用量/メモリ必要量(KB)
- POUT
- ページアウト数
- NAME
- プロセスのパス名
- TSKID
- タスクID
- FID
- ファイルID
- ATR1-5
- リンク属性
- FSNAME
- ファイルシステム名
【形式】
msg <プロセス番号> <メッセージタイプ> [<メッセージデータ>..]
【オプション】
【解説】
<プロセス番号>を持つプロセスに対してメッセージを送信します。
<メッセージタイプ>: | 1〜31 |
<メッセージデータ>: | ワード単位のデータ |
【形式】
kill [-r] <プロセス番号>
【オプション】
- -r
- 指定したプロセスのすべての子プロセスも強制終了する。
【解説】
<プロセス番号>のプロセスを強制終了します。
【形式】
recv [-d][-c] <パス名>...
【オプション】
- -d:
- すでに同一名のファイルが存在した場合は元のファイルを削除する。
-d を指定しなかったときは、同一名のファイルが存在した場合はエラーとする
- -c:
- 最後の
Ctrl-Z
を自動削除する。
【解説】
<パス名> で指定したホストのファイルをRS回線経由(XMODEM)でロードし、
作業ファイルディレクトリ上に同一ファイル名で保存します。
作成されるファイルは以下に固定されます。
アプリケーションタイプ | 0 |
レコードタイプ | 31 |
サブレコードタイプ | 0 |
【形式】
prerr <エラー番号>
【オプション】
なし
【解説】
<エラー番号>で指定したエラーの種類を表示します。
【形式】
path [<パス名>...]
【オプション】
なし
【解説】
コマンド所在ファイルを表示(パラメータなしの時)、または設定します。
コマンド所在ファイルは、
CLI から実行するファイルを入れておく任意のファイルで、
実行するファイルは、作業ファイル、
コマンド所在ファイルの順にその存在が検索されて実行されます。
コマンド所在ファイルは、最大8個まで設定可能です。
<パス名>として * を指定すると、
現在のコマンド所在ファイル列を意味します。
例えば、path /SYS/bin
としておくと、
"/SYS/bin/MyCmd"
は単に "MyCmd"
と入力するだけで実行されます。
【形式】
hist
【オプション】
なし
【解説】
以前に入力したコマンド行を番号付きで最大100個まで表示します。
このコマンドで調べたコマンド行は以下のいずれかの方法で呼び出して、
コマンド入力とすることができます。
! | 直前に実行したコマンド行を呼び出す。 |
!<番号> | 指定した<番号>のコマンド行を呼び出す。 |
!<文字列> | 指定した<文字列>と行の先頭が一致するコマンド行のうち最後に実行したコマンド行を呼び出す。 |
【形式】
echo <文字列>
【オプション】
なし
【解説】
<文字列>を表示する。
【形式】
echox <項目>...
【オプション】
なし
【解説】
<項目>.. を表示する
<項目>内の "*"
がファイル名のワイルドカード文字として展開される点が
echo
とは異なります。
【形式】
alias [<コマンド名> [<文字列>]]
【オプション】
なし
【解説】
<文字列>を<コマンド名>としてエイリアス登録します。
<文字列>内の "\" は無視され、" ; " を入れたい場合は "\;" とします。
<文字列>内の "&" はパラメータ列に置き換えられます。
コマンドの先頭が "\"
ではじまる場合はエイリアスによる展開を行ないません。
例:
alias LS ls -l
LS aa bb は ls -l aa bb となる
alias CD cd &\;cd
CD aa は cd aa ; cd となる
\CD aa は CD aa となる
【形式】
unalias <コマンド名>..
【オプション】
なし
【解説】
<コマンド名>のエイリアス登録を削除します。
【形式】
ver
【オプション】
なし
【解説】
OS バージョン情報を表示します。
【形式】
restart [<パラメータ>]
【オプション】
なし
【解説】
リスタート状態を表示(パラメータなしの時)、または設定します。
<パラメータ> | < 0 | リスタートなし(電源オフ) |
| = 99 | 初期スタート (Reset) |
| = 98 | 高速リスタート (Warm Reboot) |
| = 97 | リスタート (Normal Reboot) |
- リスタート状態はグローバル名:
"__RESTART_TIME__" に設定されます。
【形式】
trace [on|off]
【オプション】
なし
【解説】
コマンドファイルの実行時にコマンドファイルの行の表示の有無を指定します。
- on:
- 表示する
- off:
- 表示しない
on の状態でもコマンドファイル内の先頭が "@" の行は表示しません。
【形式】
if <条件>
<条件>成立時に実行するコマンド行
[else]
<条件>不成立時に実行するコマンド行
endif
【オプション】
なし
【解説】
- <条件>:
- <項目> [<演算子> <項目>]
- <演算子>:
- == (=) != (≠) > < >= (≧) <= (≦) & !&
- <項目>:
?<パス名> | <パス名>の存在(1/0) |
&DBG | デバッグモード(1/0) |
&FSR | ディスク修復モード(1/0) |
&ERR | 過去のエラー発生の有無(1/0) |
&CLI | CLI 起動モード(0:コンソール小物, 1:CLI, -1:-e 指定) |
&RMD | 動作モード |
&SW1〜SW4 | DIPSW1〜4 の状態(1/0) (機種依存) |
#<文字列> | <文字列> |
[-]<数字列> | <数値> |
<ファイル> | <ファイル>を実行した終了コード |
以下の項目も互換のため使用可能ですが、推奨しません。
S1〜S4 | DIPSW 1〜4 の状態(1/0) |
D0 | 非デバッグモード(1/0) |
D1 | デバッグモード(1/0) |
E0,E1 | 過去のエラー発生の有無(1/0)
E1 はエラー記録を消す(clrerr と同じ) |
- <演算子> と <項目> は、" " で区切る必要がある点に注意。
- <演算子> を省略したときは、<項目> != 0 と見なす。
例:
if &DBG == 0
..... デバッグモードでない時実行
else
..... デバッグモードの時実行
endif
if testXX < 0
..... "testXX" 実行の終了コード < 0 の時実行
endif
【形式】
pagesz [<ページ行数>]
【オプション】
なし
【解説】
ページ行数を表示 / 設定します。
パラメータなしの時、現在のページ行数を表示します。
ページ行数0の時、ページでの中断は行ないません。
- 連続した表示が設定したページ行数を超えると
"..more(y/n)?"
と表示されるので [Y]キーで続行、
その他のキーで中断(終了)します。
【形式】
cleanup [-i][-v] <接続名>
【オプション】
- -i
- 削除の有無を聞いてくる、"y" で削除し、"y" 以外では削除しない。
"c" で処理を中断して終了する。
- -v
- 削除したくずファイル名を表示する。
【解説】
<接続名>で接続したファイルシステム内のくずファイルを削除します。
【形式】
ref <項目> [<パラメータ>]
【オプション】
なし
【解説】
<項目>で指定した各種OS資源の情報の表示 / 設定(デバッグ用)。
<項目> [<パラメータ>]:
tsk sem flg mbx mbf rdv pis
mpl mpf cyc alm sys | 中心核資源使用情報 |
reg tid | タスクのレジスター値 |
mem | メモリー使用情報 |
mtb pid | メモリー管理テーブル情報
pid > 0 : ローカルメモリー
pid = 0 : システムメモリー
pid = -1: DMA 専用メモリー |
spc [pid start end] | プロセス空間アドレス情報 |
pfm [flg] |
ページフレーム使用情報
flg=0xHLUFN | H:Hash L:Lock U:Use F:Free N:Uninit |
| 1:disk-map 2:page-file 4:other |
|
map | マップ情報 |
pgf | ページファイル(PAGEMEM)情報 |
seg | セグメント管理情報 |
kex | OS 拡張部(KEREXT)情報 |
pld [0|1] | 実行プログラムのプリロード設定 |
btm [o [a]] | ブートモード (btm = btm & a | o) |
rmd | 動作モード
ブートモード / 動作モード値
bit 0 : デバッグモード時1
bit 1 : ディスク修復モード時1 |
dbg [0|1] | 例外発生時のBMSへ移行 |
lgm [msk] | OS 核ログマスク設定(0-0xff) |
【形式】
? [* | <コマンド名>..]
【オプション】
なし
【解説】
ヘルプメッセージを表示します。
- パラメータなしの時
- コマンド一覧を表示する
- * 指定時
- 全体の詳細説明を表示する
- <コマンド名>指定時
- <コマンド名>の詳細説明を表示する
コマンド毎に
"..more(y/n)?"
と表示されるので「Y」キーで続行、その他のキーで中断(終了)します。
【形式】
<パス名> <パラメータ>.. [&]
【オプション】
- &
- バックグラウンドプロセスとして実行する
【解説】
<パス名>のファイルを実行します。
- ファイルの先頭レコードが実行オブジェクトレコードの時:
- <パス名>のファイルをプロセスとして実行します。
<パラメータ>列は実行したプロセスに渡されます。
- ファイルがTADレコードを含む、またはレコードタイプ31の時:
- コマンドファイルとして、TADレコード中の文字コード(付箋は無視)、
または、EUC文字列(レコードタイプ31)を順番に実行します。
コマンドファイル中の以下の文字列は対応パラメータに置換されます。
%<パラメータ番号>
%<開始パラメータ番号>:<終了パラメータ番号>
<パラメータ番号>は、0:<パス名>、1〜:<パラメータ>
コマンドファイルは最大50個までネストして実行できます。
"&" の指定は無視されます。
"/SYS/.xcli"
のファイルは、
CLI 起動時にコマンドファイルとして自動的に実行され、
初期設定のために使用されます。
だたし、CLI 起動時にパラメータとしてコマンドファイルを指定した場合は、
そのコマンドファイルが実行されます。
cli .xcli が実行される。
cli STARTUP.CLI STARTUP.CLI が実行される。
【形式】
debug [デバッガモード]
debug <パス名> <パラメータ>.. [&]
【オプション】
なし
【解説】
デバッガモードの設定・参照、またはプログラムのデバッグ起動を行います。
デバッガモード | 0 = 通常モード |
| 1 = デバッグ起動モード |
デバッガモード指定を省略した場合は、現在の設定値を表示します。
<パス名>を指定すると、そのファイルをデバッグ起動します。
- このコマンドはホストデバッガと組み合わせて使用するものであり、
単独では使用できません。
setdbg |
|
指定プロセスのデバッガモードの設定/参照 |
|
【形式】
setdbg <プロセスID> [デバッガモード]
【オプション】
なし
【解説】
指定プロセスのデバッガモードの設定・参照を行います。
デバッガモード | 0 = 通常モード |
| 1 = デバッグ起動モード |
デバッガモード指定を省略した場合は、現在の設定値を表示します。
- このコマンドはホストデバッガと組み合わせて使用するものであり、
単独では使用できません。
【形式】
kerext <パス名> <パラメータ>..
【オプション】
なし
【解説】
システムプログラムをロードします。
正常にロードされると下記のようなメッセージが表示されます。
KEREXT file [id] top - end
- file
- ロードしたシステムプログラムのファイル名
- id
- システムプログラムID
- top
- ロードした先頭アドレス
- end
- ロードした最終アドレス
【形式】
unlspg <システムプログラムID>
【オプション】
なし
【解説】
システムプログラムをアンロードします。
【形式】
exit [終了コード]
【オプション】
【解説】
CLI を終了します。
終了コードは、CLI を -e オプションを指定して起動した場合のみ有効です。
【形式】
sleep <待ち時間(ミリ秒)>
【オプション】
なし
【解説】
指定した時間(省略時は10秒)だけ待つ。
例: sleep 1000
【形式】
beep [<周波数> <時間(ミリ秒)>]
【オプション】
【解説】
指定した周波数と時間のビープを鳴らす。
パラメータを省略するとデフォールト周波数、時間となる。
周波数 < 10 の時は鳴っているビープを停止する。
例 beep 800 100
【形式】
input <パラメータ番号> [<プロンプト>]
【オプション】
なし
【解説】
コンソールにプロンプトを表示したのち、
コンソールから入力した文字列をパラメータ番号(0〜)で指定した
パラメータに設定します。
パラメータは、コマンドファイルのパラメータを意味し、%N で参照できます。
例: input 2 xxxxxxxxxx (Y or N)
if #%2 == #Y
goto OK
endif
- このコマンドはコマンドファイル内でのみ使用できます。
【形式】
setpar <パラメータ番号> <項目> ...
【オプション】
なし
【解説】
パラメータ番号(0〜)で指定したパラメータに<項目>を設定します。
パラメータは、コマンドファイルのパラメータを意味し、%N で参照できます。
<項目>には以下の形式を指定することができます。
<項目> |
文字列 |
! <項目> ... |
<項目> .. を外部プログラムとして実行した終了コードの数値文字列 |
<項目1> <項目2> |
<項目1><項目2>を連結した文字列 |
<項目1> + <項目2> |
<項目1><項目2>を数値として加算した結果の文字列 |
<項目1> - <項目2> |
<項目1><項目2>を数値として減算した結果の文字列 |
<項目1> * <項目2> |
<項目1><項目2>を数値として乗算した結果の文字列 |
<項目1> / <項目2> |
<項目1><項目2>を数値として除算した結果の文字列 |
<項目1> : <開始位置> <文字長さ> |
<項目1>の文字列の<開始位置>から<文字長さ>の部分文字列 |
例: setpar 3 0
label Loop
setpar 3 %3 + 1
if %3 >= 10
goto LoopEnd
endif
goto Loop
label LoopEnd
- このコマンドはコマンドファイル内でのみ使用できます。
【形式】
label <ラベル>
【オプション】
なし
【解説】
goto
コマンドでジャンプするラベル(任意の文字列)を定義します。
例: label loop1
- このコマンドはコマンドファイル内でのみ使用できます。
ラベルの有効範囲は同一コマンドファイル内となります。
【形式】
goto <ラベル>
【オプション】
なし
【解説】
label
コマンドで指定したラベルの位置に飛びます。
例: goto loop1
- このコマンドはコマンドファイル内でのみ使用できます。
【形式】
goerr [<ラベル>]
【オプション】
なし
【解説】
過去にエラーが発生しているとき、
または、以降に実行したコマンドでエラーが発生したとき、
指定したラベルの位置に飛んで、この機能を解除します。
また、ラベルを省略したときも、この機能を停止します。
例: goerr ErrExit
- このコマンドはコマンドファイル内でのみ使用できます。
【形式】
clrerr
【オプション】
なし
【解説】
過去のエラー記録を消します。
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