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第4章 CLI

4.1 概要

□ コマンド形式: <コマンド> <パラメータ>..

<コマンド>、<パラメータ> は " " で区切られます。
全角/半角文字は区別されません。
";" で区切って、1行に2つ以上のコマンドを記述できます。
"*" で始まる行はコメント行として無視されます。

□ コマンド行編集:

一字消し[BackSpace]キー 1 字削除
取り消し[Ctrl]+[X]キー 1 行削除

□ 数値入力形式:

NNNN 10進数
0NNN 8進数
0xNNNN 16進数

□ パス名形式:

絶対パス名 /<ディスク接続名>[/<ファイル名>]..
相対パス名 <ファイル名>[/<ファイル名>]..

ファイル名の "%" は無視され次の文字が有効になります。

ファイル名の "*" はワイルドカード文字として展開されます。

相対パス名は現在の作業ファイルからの相対的なパス名を示し、 <ファイル名>として以下の特別な文字列が使用できます。

.. 作業ファイルの絶対パス名上での親ファイル
. 作業ファイル自身

絶対パス名の<ディスク接続名>はディスクのルートファイルを示します。
SYS ハードディスク(システムディスク)
hda0 ハードディスク(ユニット0 パーティション0)
fda フロッピーディスク(ドライブ0)

□ 注意事項:

ウィンドウに開いている実身(ファイル)に対して CLI により変更操作を行った場合、 その変更はウィンドウには反映されません。 そのため、「更新して終了」によりウィンドウを閉じると CLI による変更が廃棄されます。

逆にウィンドウ操作により変更した内容は「保存」するまでは CLI には反映されません。 必要に応じて「保存ー元の実身へ」を行う必要がります。

4.2 CLI コマンドリファレンス

コマンド詳細説明の記述方法:

[ ] 省略可能
a|b a  b のどちらか
< >..   複数個記述可能
#   オプション数値パラメータ
#.#.#   オプション連続数値パラメータ("." で区切った数値列)
att
 
ディスク接続

【形式】

att [-r][-k][-S][-s] <デバイス名> <接続名>

【オプション】

-r
書き込み禁止モードで接続する
-k
att_fls() を直接使用する(実身仮身マネージャ未立上げの環境)
-S
同期(SYNC)モードで接続する(-k 指定時のみ有効)
-s
メッセージを表示しない

【解説】

<デバイス名>で指定したデバイスをファイルシステムとして接続します。

システムが通常動作を行っている時は、 デバイスは以下の接続名で自動的に接続されます。

システムディスク:
SYS ハードディスク/フロッピーディスク
システムディスク以外:
fda フロッピーディスク
hda0ハードディスク(ユニット0パーティション0)
hda1ハードディスク(ユニット0パーティション1)
det
 
ディスク切断

【形式】

det [-e][-k][-s] <デバイス名>

【オプション】

-e
メディアを排出する
-k
det_fls() を直接使用する(実身仮身マネージャ未立上げの環境)
-s
メッセージを表示しない

【解説】

ファイルシステムを切断します。

eject
 
ディスク取り出し

【形式】

eject [デバイス名]

【オプション】

なし

【解説】

デバイスのメディアを排出します。 ファイルシステムが接続されている場合は切断します。 デバイス名の省略時は fda となります。
cd
 
作業ファイル変更

【形式】

cd [<パス名>]

【オプション】

なし

【解説】

作業ファイルを表示(パラメータなしの時)、または設定します。

ls
 
ファイル一覧

【形式】

ls [-f][-F][-l|-t] [<パス名>..]

【オプション】

-f
<パス名>のファイル自体の情報を表示
-F
ファイル名の直後に以下の文字を付加して表示
"/"
リンクレコードを含むとき
"#"
多重参照されているとき
-l
ファイルの詳細情報を表示
ATYPEアプリケーションタイプ(16進)
ATRH: 隠蔽仮身 P: 削除不可 R: 書込不可
1: アプリ属性1 2: アプリ属性2
NREC レコード数、リンクレコード数
NREF 他からの参照数
SIZE ファイルサイズ
BLK ブロックサイズ
MTIME更新日時
NAME ファイル名
-t
ファイルの日時情報を表示
CTIME生成日時
ATIME最新アクセス日時
MTIME更新日時
NAME ファイル名

【解説】

<パス名>のファイルの直下にあるファイル一覧を表示します。
<パス名>の省略時は作業ファイルを対象とします。

ファイルが異なるディスクに存在し、 そのディスクが切断されているとき、 または -F 指定のときは、 ファイル名の先頭に "*" が追加されます。
さらに -l または -t 指定のときは、 @ <存在するディスク名> を表示します。

fs
 
ファイルレコード一連

【形式】

fs [-l] [<パス名>..]

【オプション】

-l
詳細表示

【解説】

<パス名>のファイルのレコード構成を以下の形式で表示します。
<パス名>の省略時は作業ファイルを対象とします。

NO:  TYPE STYPE : SIZE
データレコード
NO: 0 STYPE : NAME
リンクレコード
N0: 0 STYPE : FID [ATR1 .. ATR5] : NAME
リンクレコード(-l 指定時)
NO レコード番号(0〜)
TYPE レコードタイプ
STYPE レコードサブタイプ(16進)
SIZE レコードサイズ
NAME リンクレコードの参照ファイル名
FID リンクレコードのファイルID
ATR1〜ATR5リンクレコードのリンク属性1〜5(16進)

リンクレコードの参照ファイルが、 切断されている異なるディスクに存在するときは、 ファイル名の先頭に "*" が追加されます。

mkf
 
ファイル作成

【形式】

mkf [-t#] <パス名>...

【オプション】

-t#
生成するファイルのアプリケーションタイプ指定(省略時は0)

【解説】

<パス名>のファイルを新規に生成します。

cp
 
ファイル複製

【形式】

cp [-b][-r][-v] <パス名>.. <複製先パス名>

【オプション】

-b
レコード領域を連続ディスクブロックにとる。
-r
<パス名>の下にあるすべてのファイルも複製する。
-v
複製した<パス名>を表示する。

【解説】

<パス名>のファイルを、 <複製先パス名>の直下に同一名で複製します。

rcp
 
ファイル名変更複製

【形式】

rcp [-b][-r] <パス名> <複製後パス名>

【オプション】

-b
レコード領域を連続ディスクブロックにとる。
-r
<パス名> の下にあるすべてのファイルも複製する。

【解説】

<パス名>のファイルを複製して、 <複製後パス名>のファイルとします。
既に<複製後パス名>のファイルが存在する時は、 その内容を更新します (元のレコードをすべて削除して<パス名>のレコードを複製します)。

ln
 
リンク作成

【形式】

ln [-p#][-a#.#.#.#.#] <パス名>.. <リンク先パス名>

【オプション】

-p#
リンクの挿入レコード位置(0〜) 省略時:最後(追加)
-a#1.#2.#3.#4.#5
リンク属性1〜5 の指定(省略時はすべて0)
    (例) -a0x8000.1.2.3.4

【解説】

<パス名>のファイルのリンクを<リンク先パス名>に追加します。

rm
 
ファイル削除

【形式】

rm [-i][-r|-u][-v][-f|-F] <パス名>...

【オプション】

-i
削除の有無を聞いてくる、"y" で削除し、 "y" 以外では削除しない。
-r
<パス名>の下にあるすべてのファイルも削除する。
-u
ファイル自体は削除せずにリンクのみ削除する(unlink)。
-v
削除した<パス名>を表示する。
-f
<パス名>が存在しないときはエラーを表示しない。
-F
削除不可のファイルも削除する。エラーは一切表示しない。

【解説】

<パス名> のファイルを削除します。
他から参照されている場合は、リンクのみが削除されて、 ファイル自体は削除されません。

empf
 
ファイルの内容消去

【形式】

empf <パス名>...

【オプション】

なし

【解説】

<パス名> のファイル内のレコードをすべて削除して、 空のファイルとします。
リンクを含む場合はネストして削除されます。

複雑なネットワークやループ参照にも対応します。
sync
 
ディスクの同期

【形式】

sync

【オプション】

なし

【解説】

接続されているすべてのファイルシステムのキャッシュをディスクに書き込みます。

ren
 
ファイル名変更

【形式】

ren <パス名> <名前>

【オプション】

なし

【解説】

<パス名>のファイルの名称を<名前>に変更します。

apd
 
ファイルレコード追加

【形式】

apd [-p#|-d#.#][-r#.#][-t#.#] <パス名1> [<パス名2>]

【オプション】

-d#1.#2
#1: <パス名1>の削除開始レコード番号(0〜) 省略時: 削除しない
#2: 削除するレコード数(1〜) 省略時: 1
-p#
<パス名1>の挿入位置のレコード番号(0〜) 省略時: 最後(追加)
-r#1.#2
#1: <パス名2>の複製開始レコード番号(0〜) 省略時: 全レコード
#2: 複製するレコード数(1〜) 省略時: 1
-t#1.#2
#1: 複製後のレコードのタイプ(1〜) 省略時: 元のタイプ
#2: 複製後のレコードのサブタイプ

【解説】

<パス名1>のファイルに<パス名2>のファイルのレコードを挿入 / 追加します。

    例: apd  -d3.2 -r2 -t8.0 AAA BBB

AAA の レコード 3,4 を削除し、 その位置に BBB のレコード 2 をタイプ 8、サブタイプ 0 として挿入する。

参考:レコードタイプ

0: リンク1: TAD主 2: TAD注釈3: TAD補助
4: 予約5: 設定付箋 6: 指定付箋7: 機能付箋
8: 実行機能付箋9: プログラム 10:データボックス11:フォント
12:辞書13:予約 14:予約15:システムデータ
16〜31: アプリケーション
chdef
 
デフォールトモード変更

【形式】

chdef [-o#] [-g#] [-p#] [-n#]

【オプション】

-o#
所有者アクセスモードの設定(0〜7の数値、2進数で以下の表現)
0100:Rアクセス権 (0:無 1:有)
0010:Wアクセス権 (0:無 1:有)
0001:Eアクセス権 (0:無 1:有)
-g#
グループアクセスモードの設定
-p#
一般アクセスモードの設定
0x0*00:Rアクセスレベル(0〜F)
0x00*0:Wアクセスレベル(0〜F)
0x000*:Eアクセスレベル(0〜F)
-n#
ファイルの所有グループの設定(0〜4の数値、0は所有グループ無し)

【解説】

デフォルトアクセスモードの表示 / 変更を行います。
オプションを何も指定しない場合には、 現在のデフォルトアクセスモードを表示します。

chmod
 
ファイルアクセスモード変更

【形式】

chmod [-o#] [-g#] [-p#] [-n#] [-a#] <パス名>...

【オプション】

-o#
所有者アクセスモードの設定(0〜7の数値、2進数で以下の表現)
0100:Rアクセス権 (0:無 1:有)
0010:Wアクセス権 (0:無 1:有)
0001:Eアクセス権 (0:無 1:有)
-g#
グループアクセスモードの設定
-p#
一般アクセスモードの設定
0x0*00:Rアクセスレベル(0〜F)
0x00*0:Wアクセスレベル(0〜F)
0x000*:Eアクセスレベル(0〜F)
-n#
ファイルの所有グループの設定(0〜4の数値、0は所有グループ無し)
-a#
ファイルのアクセス属性の設定(1〜4の数値)
1:書き込み不可属性のセット
2:書き込み不可属性のリセット
3:削除不可属性のセット
4:削除不可属性のリセット

【解説】

ファイルのアクセスモード / アクセス属性を変更します。
オプションを何も指定しない場合には、現在のアクセスモード / アクセス属性を表示します。

chtime
 
ファイル時間変更

【形式】

chtime [-l#.#.#.#.#.#] [-a#.#.#.#.#.#] [-m#.#.#.#.#.#] <パス名>...

【オプション】

-l#1.#2.#3.#4.#5.#6
ファイルの保存期限の設定
-a#1.#2.#3.#4.#5.#6
ファイルの最新アクセス時刻の設定
-m#1.#2.#3.#4.#5.#6
ファイルの最新更新時刻の設定
#1:
西暦下2桁
#2:
Month
#3:
Day
#4:
Hour
#5:
Min
#6:
Sec

【解説】

ファイル時刻を設定します。

touch
 
ファイル時間更新

【形式】

touch <パス名>..

【オプション】

なし

【解説】

ファイルの更新日時、アクセス日時を現在に設定します。 ファイルが存在しないときは新規に生成します。

tp
 
ファイル内容表示

【形式】

tp [-p#][-r#][-e][-a|-x|-b] <パス名>

【オプション】

-p#
表示行数の指定、指定行数の表示後に
"more(y/n)?"
と表示されるので[Y]キーで続行、 その他のキーで中断(終了)する。 改段落(NL)の数を行数としているため表示上の行数と異なることがある
-r#
レコード番号の指定 省略時: レコード番号 0
-e
エンディアン変換
-a
ASCII / EUC 文字列として表示
-x
16進数ダンプ(ハーフワード単位)
-b
16進数ダンプ(バイト単位)

【解説】

<パス名>のファイルの内容を表示します。

df
 
ディスク状態表示

【形式】

df

【オプション】

なし

【解説】

接続済みのすべてのディスクの状態を表示します。

PATH ディスクの接続パス名
DEV デバイス名(hda0, fda)
TOTAL 全体サイズ(KB)
FREE 未使用サイズ(KB)
USED 使用比率(%)
UNIT ディスクブロックサイズ(B)
MAXFILE最大ファイル数
NAME ディスク名
date
 
日付表示/設定

【形式】

date [<年> <月> <日> <時> <分> <秒>]

【オプション】

なし

【解説】

現在の日時を表示(パラメータなしの時)、または設定します。

<年>
85〜99,00〜53
<月>
1〜12
<日>
1〜31
<時>
0〜23
<分>
0〜59
<秒>
0〜59
例:    date 92 6 1 12 23 40    92年6月1日12時23分40秒 に設定
       date ,  , , ,  11 0     11分0秒 に設定(年月日時はそのまま)
apreg
 
アプリケーション登録

【形式】

apreg [-t] <アプリパス名>

【オプション】

-t
「小物」メニューへ登録する。

【解説】

<アプリパス名>のファイルを、 そのファイルが存在するディスク上のアプリケーションプログラムとして登録します。 登録するファイルは以下の構成にしなければなりません。

apdel
 
アプリケーション登録削除

【形式】

apdel [-f] <アプリパス名>

【オプション】

-f
<パス名>が存在しないときはエラーを表示しない。

【解説】

<アプリパス名>で指定したファイルのアプリケーション登録を削除します。
小物メニューに登録されていた場合は小物の登録も削除されます。

apcnv
 
アプリケーションファイル変換

【形式】

apcnv [-a|-t] <アプリパス名> <転送ファイルパス名>

【オプション】

-t
小物アプリケーション(省略時も)
-a
小物以外のアプリケーション(原紙タイプ)

【解説】

<アプリパス名> で指定したアプリケーションファイルを<転送ファイルパス名> で指定したファイルに変換します。<転送用ファイル> は、 1TAD レコードからなるファイルで、 通信ソフトによる転送が可能であり、 システム環境設定のバージョン表示画面にドラッグすることで、 小物アプリケーションとして登録することができます。

ps
 
プロセス状態表示

【形式】

ps [-t][-l] [<開始プロセス番号> [<終了プロセス番号>]]

【オプション】

-t
タスク状態情報を表示
-l
プロセス生成時のリンク(LINK)を表示

【解説】

<開始プロセス番号>〜<終了プロセス番号> までのプロセス番号を持つプロセスの情報を表示します。

PID
プロセス番号
STAT
プロセス状態(W:WAIT, R:READY, *: RUN)
PRI
優先度
PPID
親プロセス番号
TIME
経過時間(CPU使用時間)
MEM
メモリ使用量/メモリ必要量(KB)
POUT
ページアウト数
NAME
プロセスのパス名
TSKID
タスクID
FID
ファイルID
ATR1-5
リンク属性
FSNAME
ファイルシステム名
msg
 
メッセージ送信

【形式】

msg <プロセス番号> <メッセージタイプ> [<メッセージデータ>..]

【オプション】

【解説】

<プロセス番号>を持つプロセスに対してメッセージを送信します。

<メッセージタイプ>:1〜31
<メッセージデータ>: ワード単位のデータ
kill
 
プロセス強制終了

【形式】

kill [-r] <プロセス番号>

【オプション】

-r
指定したプロセスのすべての子プロセスも強制終了する。

【解説】

<プロセス番号>のプロセスを強制終了します。

recv
 
ファイルのロード

【形式】

recv [-d][-c] <パス名>...

【オプション】

-d:
すでに同一名のファイルが存在した場合は元のファイルを削除する。
-d を指定しなかったときは、同一名のファイルが存在した場合はエラーとする
-c:
最後の Ctrl-Z を自動削除する。

【解説】

<パス名> で指定したホストのファイルをRS回線経由(XMODEM)でロードし、 作業ファイルディレクトリ上に同一ファイル名で保存します。

作成されるファイルは以下に固定されます。

アプリケーションタイプ0
レコードタイプ 31
サブレコードタイプ 0
prerr
 
エラープリント

【形式】

prerr <エラー番号>

【オプション】

なし

【解説】

<エラー番号>で指定したエラーの種類を表示します。

path
 
コマンドパス表示/設定

【形式】

path [<パス名>...]

【オプション】

なし

【解説】

コマンド所在ファイルを表示(パラメータなしの時)、または設定します。

コマンド所在ファイルは、 CLI から実行するファイルを入れておく任意のファイルで、 実行するファイルは、作業ファイル、 コマンド所在ファイルの順にその存在が検索されて実行されます。

コマンド所在ファイルは、最大8個まで設定可能です。
<パス名>として * を指定すると、 現在のコマンド所在ファイル列を意味します。

例えば、path /SYS/bin としておくと、 "/SYS/bin/MyCmd" は単に "MyCmd" と入力するだけで実行されます。

hist
 
コマンドヒストリ表示

【形式】

hist

【オプション】

なし

【解説】

以前に入力したコマンド行を番号付きで最大100個まで表示します。
このコマンドで調べたコマンド行は以下のいずれかの方法で呼び出して、 コマンド入力とすることができます。

! 直前に実行したコマンド行を呼び出す。
!<番号> 指定した<番号>のコマンド行を呼び出す。
!<文字列>指定した<文字列>と行の先頭が一致するコマンド行のうち最後に実行したコマンド行を呼び出す。
echo
 
文字列表示

【形式】

echo <文字列>

【オプション】

なし

【解説】

<文字列>を表示する。

echox
 
項目表示

【形式】

echox <項目>...

【オプション】

なし

【解説】

<項目>.. を表示する

<項目>内の "*" がファイル名のワイルドカード文字として展開される点が echo とは異なります。

alias
 
エイリアスの作成

【形式】

alias [<コマンド名> [<文字列>]]

【オプション】

なし

【解説】

<文字列>を<コマンド名>としてエイリアス登録します。
<文字列>内の "\" は無視され、" ; " を入れたい場合は "\;" とします。
<文字列>内の "&" はパラメータ列に置き換えられます。

コマンドの先頭が "\" ではじまる場合はエイリアスによる展開を行ないません。

例:
    alias  LS ls -l
    LS aa bb    は  ls -l aa bb     となる

    alias  CD cd &\;cd
    CD aa       は  cd aa ; cd      となる
    \CD aa      は  CD aa           となる
unalias
 
エイリアスの削除

【形式】

unalias <コマンド名>..

【オプション】

なし

【解説】

<コマンド名>のエイリアス登録を削除します。

ver
 
OS バージョン情報表示

【形式】

ver

【オプション】

なし

【解説】

OS バージョン情報を表示します。

restart
 
リスタート指定の表示/設定

【形式】

restart [<パラメータ>]

【オプション】

なし

【解説】

リスタート状態を表示(パラメータなしの時)、または設定します。

<パラメータ>< 0リスタートなし(電源オフ)
= 99初期スタート (Reset)
= 98高速リスタート (Warm Reboot)
= 97リスタート (Normal Reboot)
trace
 
コマンドトレースの表示/設定

【形式】

trace [on|off]

【オプション】

なし

【解説】

コマンドファイルの実行時にコマンドファイルの行の表示の有無を指定します。

on:
表示する
off:
表示しない

on の状態でもコマンドファイル内の先頭が "@" の行は表示しません。

if
 
条件コマンド

【形式】

if <条件>
    <条件>成立時に実行するコマンド行
[else]
    <条件>不成立時に実行するコマンド行
endif

【オプション】

なし

【解説】

<条件>:
<項目> [<演算子> <項目>]
<演算子>:
== (=) != (≠) > < >= (≧) <= (≦) & !&
<項目>:
?<パス名> <パス名>の存在(1/0)
&DBG デバッグモード(1/0)
&FSR ディスク修復モード(1/0)
&ERR 過去のエラー発生の有無(1/0)
&CLI CLI 起動モード(0:コンソール小物, 1:CLI, -1:-e 指定)
&RMD 動作モード
&SW1〜SW4 DIPSW1〜4 の状態(1/0) (機種依存)
#<文字列> <文字列>
[-]<数字列> <数値>
<ファイル> <ファイル>を実行した終了コード
以下の項目も互換のため使用可能ですが、推奨しません。
S1〜S4DIPSW 1〜4 の状態(1/0)
D0 非デバッグモード(1/0)
D1 デバッグモード(1/0)
E0,E1 過去のエラー発生の有無(1/0)
E1 はエラー記録を消す(clrerr と同じ)
例:
   if &DBG == 0
           ..... デバッグモードでない時実行
   else
           ..... デバッグモードの時実行
   endif

   if testXX < 0
           ..... "testXX" 実行の終了コード < 0 の時実行
   endif
pagesz
 
表示ページサイズ表示/設定

【形式】

pagesz [<ページ行数>]

【オプション】

なし

【解説】

ページ行数を表示 / 設定します。

パラメータなしの時、現在のページ行数を表示します。
ページ行数0の時、ページでの中断は行ないません。

cleanup
 
くずファイルの削除

【形式】

cleanup [-i][-v] <接続名>

【オプション】

-i
削除の有無を聞いてくる、"y" で削除し、"y" 以外では削除しない。
"c" で処理を中断して終了する。
-v
削除したくずファイル名を表示する。

【解説】

<接続名>で接続したファイルシステム内のくずファイルを削除します。

ref
 
システム状態参照/設定

【形式】

ref <項目> [<パラメータ>]

【オプション】

なし

【解説】

<項目>で指定した各種OS資源の情報の表示 / 設定(デバッグ用)。

  <項目> [<パラメータ>]:
tsk sem flg mbx mbf rdv pis
mpl mpf cyc alm sys
中心核資源使用情報
reg tid タスクのレジスター値
mem メモリー使用情報
mtb pid メモリー管理テーブル情報
pid > 0 : ローカルメモリー
pid = 0 : システムメモリー
pid = -1: DMA 専用メモリー
spc [pid start end]プロセス空間アドレス情報
pfm [flg] ページフレーム使用情報
flg=0xHLUFNH:Hash L:Lock U:Use F:Free N:Uninit
1:disk-map 2:page-file 4:other
map マップ情報
pgf ページファイル(PAGEMEM)情報
seg セグメント管理情報
kex OS 拡張部(KEREXT)情報
pld [0|1] 実行プログラムのプリロード設定
btm [o [a]]ブートモード (btm = btm & a | o)
rmd 動作モード
ブートモード / 動作モード値
bit 0 : デバッグモード時1
bit 1 : ディスク修復モード時1
dbg [0|1] 例外発生時のBMSへ移行
lgm [msk] OS 核ログマスク設定(0-0xff)
help
 
コマンドヘルプ

【形式】

? [* | <コマンド名>..]

【オプション】

なし

【解説】

ヘルプメッセージを表示します。

パラメータなしの時
コマンド一覧を表示する
* 指定時
全体の詳細説明を表示する
<コマンド名>指定時
<コマンド名>の詳細説明を表示する

コマンド毎に

"..more(y/n)?"
と表示されるので「Y」キーで続行、その他のキーで中断(終了)します。

<パス名>
 
ファイル実行

【形式】

<パス名> <パラメータ>.. [&]

【オプション】

&
バックグラウンドプロセスとして実行する

【解説】

<パス名>のファイルを実行します。

ファイルの先頭レコードが実行オブジェクトレコードの時:
<パス名>のファイルをプロセスとして実行します。
<パラメータ>列は実行したプロセスに渡されます。
ファイルがTADレコードを含む、またはレコードタイプ31の時:
コマンドファイルとして、TADレコード中の文字コード(付箋は無視)、 または、EUC文字列(レコードタイプ31)を順番に実行します。
コマンドファイル中の以下の文字列は対応パラメータに置換されます。
 
    %<パラメータ番号>
    %<開始パラメータ番号>:<終了パラメータ番号>
    <パラメータ番号>は、0:<パス名>、1〜:<パラメータ>
コマンドファイルは最大50個までネストして実行できます。 "&" の指定は無視されます。
  cli                 .xcli が実行される。
  cli STARTUP.CLI     STARTUP.CLI が実行される。
debug
 
デバッガモードの設定/参照

【形式】

debug [デバッガモード]
debug <パス名> <パラメータ>.. [&]

【オプション】

なし

【解説】

デバッガモードの設定・参照、またはプログラムのデバッグ起動を行います。

デバッガモード0 = 通常モード
1 = デバッグ起動モード

デバッガモード指定を省略した場合は、現在の設定値を表示します。

<パス名>を指定すると、そのファイルをデバッグ起動します。

setdbg
 
指定プロセスのデバッガモードの設定/参照

【形式】

setdbg <プロセスID> [デバッガモード]

【オプション】

なし

【解説】

指定プロセスのデバッガモードの設定・参照を行います。

デバッガモード0 = 通常モード
1 = デバッグ起動モード

デバッガモード指定を省略した場合は、現在の設定値を表示します。

kerext
 
システムプログラムのロード

【形式】

kerext <パス名> <パラメータ>..

【オプション】

なし

【解説】

システムプログラムをロードします。

正常にロードされると下記のようなメッセージが表示されます。

  KEREXT file [id] top - end
file
ロードしたシステムプログラムのファイル名
id
システムプログラムID
top
ロードした先頭アドレス
end
ロードした最終アドレス
unlspg
 
システムプログラムのアンロード

【形式】

unlspg <システムプログラムID>

【オプション】

なし

【解説】

システムプログラムをアンロードします。

exit
 
CLI 終了

【形式】

exit [終了コード]

【オプション】

【解説】

CLI を終了します。
終了コードは、CLI を -e オプションを指定して起動した場合のみ有効です。

sleep
 
待ち

【形式】

sleep <待ち時間(ミリ秒)>

【オプション】

なし

【解説】

指定した時間(省略時は10秒)だけ待つ。

例:   sleep 1000
beep
 
ビープ

【形式】

beep [<周波数> <時間(ミリ秒)>]

【オプション】

【解説】

指定した周波数と時間のビープを鳴らす。 パラメータを省略するとデフォールト周波数、時間となる。 周波数 < 10 の時は鳴っているビープを停止する。

例   beep 800 100
input
 
文字列入力

【形式】

input <パラメータ番号> [<プロンプト>]

【オプション】

なし

【解説】

コンソールにプロンプトを表示したのち、 コンソールから入力した文字列をパラメータ番号(0〜)で指定した パラメータに設定します。 パラメータは、コマンドファイルのパラメータを意味し、%N で参照できます。

例:   input 2 xxxxxxxxxx (Y or N)
      if #%2 == #Y
        goto OK
      endif
setpar
 
パラメータ設定

【形式】

setpar <パラメータ番号> <項目> ...

【オプション】

なし

【解説】

パラメータ番号(0〜)で指定したパラメータに<項目>を設定します。 パラメータは、コマンドファイルのパラメータを意味し、%N で参照できます。

<項目>には以下の形式を指定することができます。

<項目> 文字列
! <項目> ... <項目> .. を外部プログラムとして実行した終了コードの数値文字列
<項目1> <項目2> <項目1><項目2>を連結した文字列
<項目1> + <項目2> <項目1><項目2>を数値として加算した結果の文字列
<項目1> - <項目2> <項目1><項目2>を数値として減算した結果の文字列
<項目1> * <項目2> <項目1><項目2>を数値として乗算した結果の文字列
<項目1> / <項目2> <項目1><項目2>を数値として除算した結果の文字列
<項目1> : <開始位置> <文字長さ> <項目1>の文字列の<開始位置>から<文字長さ>の部分文字列
例:   setpar 3 0
      label Loop
      setpar 3 %3 + 1
      if %3 >= 10
        goto LoopEnd
      endif
      goto Loop
      label LoopEnd
label
 
ラベル定義

【形式】

label <ラベル>

【オプション】

なし

【解説】

goto コマンドでジャンプするラベル(任意の文字列)を定義します。

例:   label loop1
goto
 
ジャンプ

【形式】

goto <ラベル>

【オプション】

なし

【解説】

label コマンドで指定したラベルの位置に飛びます。

例:  goto loop1
goerr
 
エラージャンプ

【形式】

goerr [<ラベル>]

【オプション】

なし

【解説】

過去にエラーが発生しているとき、 または、以降に実行したコマンドでエラーが発生したとき、 指定したラベルの位置に飛んで、この機能を解除します。
また、ラベルを省略したときも、この機能を停止します。

例:   goerr ErrExit
clrerr
 
エラー記録消去

【形式】

clrerr

【オプション】

なし

【解説】

過去のエラー記録を消します。


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