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2.11 スクリーン情報

getscreen
 
スクリーン情報の獲得

【形式】

W   getscreen(void)

【パラメータ】

なし

【リターン値】

>0    標準文字サイズ
<0    エラー値

【解説】

スクリーンの DEV_SPEC を ( DEV_SPEC ) SCREEN に格納し、 標準文字サイズを(W) CHSSTD に格納し、 関数値として標準文字サイズを戻す。

標準文字サイズは、フォントID = 0 の文字サイズとしている。

また、内部的に以下の変数が定義されるので、 これらを IMPORT して使用することができる。

EXPORT DEV_SPEC SCREEN;

EXPORT W CHSSTD = 16;       /* デフォールトは16 */
EXPORT TC DEV_SCREEN[] = {0x2353,0x2343,0x2352,0x2345,0x2345,0x234e,0};

この関数は、通常ウィンドウ処理の最初に実行する。

centering
 
長方形のセンタリング

【形式】

VOID    centering(RECT *rp)

【パラメータ】

RECT    *rp  長方形

【リターン値】

なし

【解説】

*rp の 長方形の座標値をスクリーンの中央に位置するように変更する。

スクリーン情報は、 グローバル変数 DEV_SPEC に設定されているものとする ( getscreen() 関数をあらかじめ実行しておく必要がある )。

setpointer
 
ポインタ形状の変更

【形式】

VOID    setpointer(W ptr, PTRIMG *img)

【パラメータ】

W        ptr    指定する形状
PTRIMG  *img    指定するポインタのイメージ

【リターン値】

なし

【解説】

現在のポインタ形状が ptr で指定した形状でない場合に、 ptr で指定したポインタ形状に変更する。

色は、前景色が黒、背景色は白に固定となる。 既に同一形状の場合は、何も行わない。

ptr<0 の場合は、イメージデータを *img に指定しなければならない。ptr≧0 の場合は、 img は参照されないため、省略可能である。

ptr の値が以下の場合は、ビジーロック機能が動作する。

ptr =  0x8000   ビジーロック解除
    =  0x8001   ビジーロック設定
    >= 0x4000   ビジーロック・チェック付形状設定
     設定形状 >= 0 の時 (ptr = 設定形状 + 0x4000)
    <= -0x4000  ビジーロック・チェック付形状設定
        設定形状 < 0 の時  (ptr = 設定形状 - 0x4000)

ビジーロックは、ポインタ形状をビジー形状 ( PS_BUSY ) にロックするもので、ビジーロック・チェック付形状設定を指定した場合は、 ビジーロック状態ではポインタ形状の設定を行わない。

ビジーロック解除、設定では内部的なビジーロック状態を変更するだけで、 ポインタ形状の変更は行われない。

ビジーロック状態は、ロック解除、ビジーロックなし形状設定、 およびポインタ形状がビジー形状でなくなった時に解除される。

ビジーロック機能は、アプリケーションの起動操作をした時に、 ポインタ形状をビジー形状にした後、実際にアプリケーションが起動され、 ウィンドウが切り換わる前に IDLE 処理でポインタ形状がビジー形状でなくなってしまうことを避けるために使用する。


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