TRONプロジェクトの成果は、日本発の組込み制御用OS「ITRON」として、デジタル家電や携帯電話、自動車など数多くの工業製品に広く普及し、日本のものづくり産業を支えてきました。
このTRONプロジェクトの成果の一つとして、パソコン用に開発されたのがBTRON仕様OS「超漢字」です。漢字や文字の扱いが得意な日本生まれの「超漢字」は、外国製のOSにはないユニークな機能を持ちます。特に、多数の人名用異体字を含む18万の漢字や文字をどこでも自由に使える多漢字機能や、簡単な操作で漢字や文字の検索、入力ができる文字検索機能は、超漢字の大きな特長として、発売以来高い評価をいただいてきました。
超漢字はOSですので、本来はWindowsが無くても動きます。しかし、Windows用の周辺機器やデバイスドライバを使ったり、Windowsのアプリケーションと併用するには、Windows上で動かす方が便利です。こういった用途を想定して企画された新版の超漢字がこの度発売する「超漢字V」なのです。
超漢字VはWindows上の1つのウィンドウの中で動いており、この点ではWordやExcel、Internet Explorerなど Windowsの他のアプリケーションと全く同じです。そのため、超漢字Vの画面(ウィンドウ)とWordやExcel、 Internet Explorerなど他のアプリケーションのウィンドウを同時にオーバーラップして表示できますし、ウィンドウ上のクリック操作や、画面下部のタスクバーの操作により、超漢字VとWindowsの他のアプリケーションの切り替えをワンタッチで行うことができます。