かな漢字変換では出せないような漢字を入力する際、構成部品から検索する方法のほか、よく使われるのは異体字からの検索です。たとえば、「島屋」の「」(「高」の異体字でハシゴ高と呼ばれる)、「野家」の「」)(「吉」の異体字でツチ吉と呼ばれる)など、よく使われる漢字とちょっと違った漢字を入力する場合には、もとの漢字の異体字から探すとすぐに見つかる場合が多いです。
文字検索では、検索した文字をダブルクリックするだけで、その文字の異体字や関連字、読み方や文字コードなどの文字属性情報を表示できます。このようにして表示された異体字や関連字をクリックして選択し、入力先のアプリケーションに貼り込めば、異体字の入力ができます。
ちなみに、人名などの固有名詞には、「斎藤」さんの「斎」「藤」や「渡邊」さんの「邊」など、多くの異体字があります。似て非なる文字がたくさんあるのは、もともとは誤字や俗字だったようなものがあるほか、縁起をかついで画数を調整したような例もあると思われますが、そういったバリエーションがあるのも漢字文化の面白さの1つです。
一方、超漢字の文書中の漢字や文字を選択し、その文字をドラッグして文字検索のウィンドウに貼り込むと、上記と同じように、その文字の読み方や文字コー ド、関連字などが表示されます。この関連字には、生きている象形文字として有名なトンパ文字も含まれています。文字検索機能は、読めない漢字の入力だけではなく、文字の辞書としての使い方もできるのです。
文字検索には、このほかにも数多くの機能があります。新発売の超漢字Vでは、扱える文字の数がさらに増えておりますが、文字検索自体の基本的な機能は、従来から発売している超漢字4と同じです。