前回とは逆に、Windowsで表示している文書の中に意味不明の文字や読めない漢字があった場合、それらの文字の情報を超漢字Vで確認できます。すなわち、超漢字VはWindows用の文字の字典としても役立ちます。
たとえば、Windows上のブラウザに読めない漢字が出てきた場合、その文字を選択してから、前項とは逆の手順で「コピー」「トレーから移動」の操作を行い、超漢字Vの文字検索ユーティリティに貼り込むだけで、漢字の読み方、部首、文字コード、画数はもちろん、異体字、関連字や対応する変体仮名、トンパ文字まで表示されます。中国の簡体字、台湾の繁体字、韓国の漢字やハングルについても、全く同じ操作でこの機能を利用でき、中国の簡体字に対応する日本の漢字も簡単に分かります。
Internet Explorerで表示した中国の簡体字に対して、その文字情報を調べる例を図1に示します。ここでは、黒龍江省の「龍」の簡体字である「」を超漢字Vの右下の文字検索ウィンドウに貼り込むことによって、対応する日本の漢字「竜」「龍」を表示しています。また図2では、Wordの文書中の文字「鉄」を選択し、「コピー」「トレーから複写」の操作を行うことによって、「鉄」に対応するトンパ文字を調べています。
文字検索機能を使うためだけに超漢字Vを導入しても、損はありません。