文章を書くときに手放せない機能が、本文の「仮身化」と「仮身展開」の機能です。この機能を覚えれば、超漢字をアウトラインプロセッサとして活用できるようになります。
「仮身化」は、本文の一部分だけを切り取って、1つのファイルとして扱えるようにする機能です。作成中の文章をちょっとまとめておきたいときや、一部分だけ別のファイルとして取り扱えるようにしたいときに使います。
仮身化したファイルを起動すると、ファイルの中身を閲覧したり編集したりできます。たとえば、メモ書きの項目をそれぞれ仮身化すると、項目名をタイトルとした新しいファイルが作成されます。それぞれの項目は、仮身化された新しいファイルを起動して編集します。
チラシの裏に書いた小さなメモが、あっというまにレポート用紙に早変わり。仮身化はそんな不思議な機能なのです。
また、いちど仮身化してしまえば、文章の入れ換えは簡単。
文章を読み直していて、章の構成を入れ替えたいと思ったら、その章の範囲を仮身化して、入れ替えたい位置につかんでポイ。仮身化した文章中に含まれている図版や仮身もまるごと移動できます。
仮身が指す実身の内容は、文章中にそのまま展開して表示させることができます。これを「仮身展開」と呼びます。ほかのウィンドウからコピーした仮身を展開することもできます。また、仮身展開する前の仮身を、あらかじめ別のウィンドウにコピーしておけば、仮身化した状態のファイルを、そのまま保存しておくことができます。
超漢字の「基本文章編集」は、実身/仮身システムを活用することでメモ用紙にもにもワープロにもアウトラインプロセッサにもなる優れ者なのです。