Lesson9 Step2 超漢字Vをエスペラント化してみよう

はじめに

前回は、「超漢字V英語対応キット」について紹介しました。

今回は、超漢字Vのパネルやメニューを、エスペラント表記に切り替えることができる「超漢字Vエスペラント対応キット」についてご紹介します。

注:本対応キットを利用するためには、超漢字V R4.540にバージョンアップする必要があります。

注:本対応キットに対するサポートは行いません。
また本対応キットをご利用の結果、万が一、障害/損害が発生しても、パーソナルメディア株式会社は責任を負いません。

注:取扱説明書の内容は翻訳されていません。ウェブブラウザ/電子メールソフト/ファイル変換など、多国語を活かせるソフトウェアは翻訳されていますが、文字検索小物/ユーザ辞書/かな漢字変換などの日本語入力関連の小物や、基本表計算/マイクロカード/共有フォルダ参照など、いくつかのソフトウェアは日本語のまま表示されます。

超漢字Vエスペラント対応キット

「超漢字Vエスペラント対応キット」は、「エスぺラントTRON研究会」の有志の協力を得て、2001年10月に超漢字3対応版がリリースされ、エスペラント語で操作可能な世界初のパソコン用基本ソフト(OS)として話題となりました。本対応キットはその最新版です。

図5 超漢字Vエスペラント対応キット切替後の画面

エスペラント語は1887年にポーランドの眼科医ザメンホフによって考案された「国際共通語」です。28文字のアルファベットと、例外をもたない、整理された基本文法で成り立ち、短時間で学びやすい言語となっています。
エスペラント語は国際共通語として既に120年の歴史を持ち、その利用者は全世界で100万人に達します。お互いの言語や文化を尊重しつつ、対等に国際交流・民際交流を行うことを目的としています。

「超漢字Vエスペラント対応キット」により、日本生まれの基本ソフト(OS)である超漢字Vを、エスペラント語という国際共通語を通じて、世界中の人々が使えるようになりました。

エスペラント語の入力には、「超漢字Vエスペラント対応キット」に付属の「世界文字入力用エスペラント語パッケージ」が用意され、キーボードから直接エスペラント語を入力することができます。

エスペラント使用者の間では、海外からの旅行者を自宅に招待する機会も少なくありません。超漢字Vに「超漢字Vエスペラント対応キット」を導入しておけば、このような場合に、通常日本語で利用している超漢字Vを一時的にエスペラント語に切り替え、エスペラントを使用する海外からの旅行者にも利用してもらうことができます。
エスペラント化された環境でインターネットを閲覧したり、エスペラント語でメールをやりとりすることは、超漢字Vの持つ多くの漢字や文字の魅力を海外のエスペラント使用者に知っていただくきっかけにもなり、エスペラント語を通じた国際交流がさらに深まります。

言語切替の方法

本対応キットは、超漢字V R4.540以降を対象に登録できます。言語表示を切り替えるための「言語切替」小物が登録され、それぞれの言語に翻訳されたパネルやメニューのデータが超漢字Vに組み込まれます。

「言語切替」小物は、超漢字Vオリジナルの日本語表示とエスペラント語表示を切り替えるための小物です。切り替える言語を指定すると、自動的にシステムを再起動して、画面表記を切り替えます。

注:言語を切り替える前に、開いているウィンドウの内容を保存しておくことをお勧めします。

注:対応キットは複数登録できます。今回公開された2つの対応キットを登録すると、日本語、英語、エスペラント語の3つの言語の間で、表記を切り替えることができます。

図6-1 「言語切替」小物(日本語)

図6-2 「言語切替」小物(エスペラント語)

メニューやパネル内の文字は比例ピッチ(プロポーショナルピッチ)で表示されます。また、エスペラント訳にともない、一部ウィンドウのサイズやスイッチの配置を変更しています。

図7-1 実身仮身検索(日本語)

図7-2 実身仮身検索(エスペラント語)

エスペラント語の画面表示に切り替えたあとでも、「言語切替」小物を使って、簡単にもとの日本語表示に戻すことができます。対応キットを登録しても、通常の日本語の超漢字Vとしての使用には影響ありません。

おわりに

超漢字Vは多国語処理を大きな特長のひとつとしています。今回の対応キットのご提供により、多国語機能をさらに効果的に活用いただけるようになりました。

身近に外国の方や、多国語処理に困っている方がいらっしゃったら、ぜひ、お手許の超漢字Vにこれらの対応キットを登録して、日本のオリジナル技術である超漢字Vを紹介してみてください。

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