Lesson1 Step1 実身/仮身ネットワーク、キーワードで検索してみよう

はじめに

「実身仮身検索」は、超漢字で作成したファイルや本文中の文字列を検索する機能です。 キーワードによる検索と、ファイルの作成日や最終更新日を基準にした検索ができます。

実身仮身検索については、ひとくち紹介の第29回 多漢字・多文字対応のファイル検索でも簡単に紹介しましたが、実は異形字ゆらぎ検索機能のほかにも強力な検索機能を備えているのです。

今回は、実身仮身検索の使い方をより詳しくご紹介します。

実身/仮身ネットワーク

本題に入る前に、超漢字の最大の特長である「実身/仮身システム」について簡単におさらいしましょう。

超漢字はハイパーリンク型のファイルシステムを採用しています。
※実身/仮身システムについては「ひとくち紹介」の第24回と第25回もご覧ください。

超漢字の「仮身ネットワーク」機能を使うと、ある仮身を起点にして関連するファイルがハイパーリンクでつながっている様子を見ることができます。たとえば、初期ウィンドウにある「超漢字サンプル集」の仮身をクリックして、[実身操作]メニューの[仮身ネットワーク]を選ぶと、「超漢字サンプル集」の中にあるファイルのつながりを確認することができます。
「超漢字サンプル集」は、1,055個のファイルがハイパーリンク状に――時にはツリー状に――複雑に関係しあって構成されていることがわかります。

この、ハイパーリンクによってつながっている構造のことを、「実身/仮身ネットワーク」と呼んでいます。 そして、この実身/仮身ネットワークの中から必要なファイルや文字列を探し出すのが、「実身仮身検索」機能の役割です。

図1 仮身ネットワーク：超漢字サンプル集

キーワードで検索してみよう

では、実際に「実身仮身検索」を動かしてみましょう。

初期ウィンドウにある「超漢字サンプル集」の仮身をクリックして、[実身操作]メニューの[実身仮身検索]を選ぶと、実身仮身検索のウィンドウが現れます。キーワードによる検索は〈文字列〉の見出しで行います。
キーワードとして「超漢字V」と指定して検索すると、「超漢字サンプル集」内の1,055個のファイルの中から「超漢字V」という文字列を含むファイルを探し出します。検索結果は「検索結果」のウィンドウに表示されます。
  →実身/仮身検索の操作手順を、図版入りで説明しています。

図2 実身仮身検索と検索結果ウィンドウ

検索結果には以下の内容が表示されます。

• 実身名にキーワードを含む実身を指す仮身
• 本文や図形中の文字列にキーワードを含む実身を指す仮身
• キーワードとその前後の文章
• キーワードを含む行番号(文章データの場合)【*注】
• キーワードを含む図形の文字枠

【*注】

行番号は、基本文章編集での行番号表示とは異なる場合があります。基本文章編集では改段落から改段落までの間の文字列が用紙の幅を超えると自動的に折り返され、行数としてカウントされるためです。

このように、「実身仮身検索」は、実身/仮身ネットワークをたどって、指定されたキーワードをもとに一致する実身名、文章、図形内の文字列を検索します。
過去に書いた日記からある言葉を元にいつの出来事であったかを調べたり、インターネットや辞書をもとに集めた資料集からキーワードに一致するものを探し出したりと、蓄積したデータを活用するときにその威力を発揮します。

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