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◆補足資料: 「超漢字原稿プロセッサ2」の新機能

「超漢字原稿プロセッサ2」は、ご好評いただいている「超漢字原稿プロセッサ」の機能強化を行った最新版です。

▼「超漢字原稿プロセッサ2」の新機能
《文書保護機能の強化》
BTRON仕様のOSそのものの安定性に加え、停電などのアクシデントで超漢字原稿プロセッサが強制終了してしまった場合でも、強制終了直前の情報に復旧する機能を備えました。また、保存操作の誤操作により元原稿が書き換えられてしまった場合にも、保存操作を取り消し、直前の原稿の内容に戻すことができます。

《カーソル位置の記憶/ジャンプの機能》
現在のカーソル位置を記憶させ、前後の文章に移って修正した後、簡単な操作で記憶した位置に戻り、執筆を再開することができます。執筆や推敲の途中で別の箇所の修正を行い、また元の位置に戻るといった作業を効率よく進められます。

《見出し機能》
段落に「大見出し」「中見出し」「小見出し」を設定して、段落内容を見出し一覧として表示できます。章節構造を把握したり、目次の作成に利用できます。

《画面表示のカスタマイズ》
従来からの1枚の文字数、書体、文字サイズの設定だけでなく、文字色や背景色などの画面表示色を自由に変更できるようになりました。

《実身/仮身(じっしん/かしん)機能》
BTRONの特長の一つである実身/仮身(じっしん/かしん)機能を、超漢字原稿プロセッサでも利用できるようになりました。仮身は、ウェブページにおけるリンクのような役割を果たします。原稿に仮身を貼り込むことによって、執筆に必要な資料をいつでも開くことができます。

《異形字ゆらぎ同一視検索》
超漢字の多漢字機能をさらに活かすために「異形字ゆらぎ同一視検索」を備えました。たとえば、「高崎」と「高といった異体字を区別せずに検索できるので、地名や人名の表記の揺れを簡単に修正できます。

《ルビ、圏点機能》
日本語の文章表現に欠かせないルビと圏点を指定できるようなりました。ルビ機能では、行間に本文の二分の一サイズのルビを表示させるモードと、執筆者が編集者にルビの内容や範囲を明確に伝えるための表示モードを用意しました。

《電子入稿サポート》
従来のXML形式でのデータ出力のほかに、プレーンテキスト形式での出力が可能になりました。原稿に貼り込まれたメモやルビなどの情報を含んだ文書データはタグによって表現されます。生成したデータをメールに添付して送信すればWindowsやMacintoshを使う編集者への原稿提供もスムーズに行えます。
▼「超漢字原稿プロセッサ2」が従来から備えている特長
◇1. 多漢字機能
従来の環境におけるコンピュータ執筆のデメリットの1つは、利用可能な漢字が制限されることです。たとえば、日本最大の漢和辞典「大漢和辞典」に収録されている漢字が約5万字あるのに対して、従来のパソコンで利用可能な漢字はJIS第1・第2水準の約6000字からUnicodeの2万字前後(※)に過ぎません。より多くの漢字を扱いたいという多漢字機能の需要は、文学的に豊かな表現をしたい場合のほか、正確な人名用漢字を扱う場合にも出てきますが、従来のパソコンで扱えない漢字を含むコンテンツを出版・印刷したい場合、入稿・校正時の手書き等により漢字の情報を補う必要がありました。

「超漢字原稿プロセッサ」では、大漢和辞典の約5万字やGT書体の約7万字など、合計17万字が利用可能な「超漢字4」の多漢字機能を利用することにより、漢字の不足という問題を抜本的に解決しています。
現在の多くのパソコン用OSで利用可能なUnicode 2.0における収録漢字数は約2万字で、このうちの約12000字が日本の漢字です(両者の差は中国、韓国、台湾などの漢字)。Windows XPなどの新しいOSでは、Unicode 3.1, 3.2, 4.0 などの採用により、より多くの漢字を利用できますが、日本の漢字はその一部に限られており、たとえば大漢和辞典の約5万字をすべて利用できるわけではありません。

◇2. 推敲支援機能
従来のコンピュータ執筆における2つめのデメリットは、校正や推敲作業を行う際に、修正箇所が分かりにくくなることです。挿入箇所を赤字で示すワープロソフトは既に存在するものの、たとえば、執筆者と編集者との間で修正箇所を相談する場合、修正前と修正後でレイアウトが変わってしまうため、両者を見比べながら修正前後の位置を特定する必要があり、手書きでの赤入れと比較してかえって分かりにくいというデメリットがありました。

また、原文のレイアウトを保持するワープロソフトであっても、追加した文章が追加場所から離れた場所に表示され、分かりにくいという問題がありました。

「超漢字原稿プロセッサ」では、原文のレイアウトを保持したまま文章の修正履歴を分かりやすく表示する「赤ペン詳細モード」を備えています。あたかも紙の原稿に手書きで書き加えたかのように、追加された文字を赤字で行間に表示したり、削除文字に取消線を引くことができます。修正前のレイアウトを変えずに修正箇所を明示できるため、推敲や校正作業を効率的に行えます。

もちろん、修正の履歴を残しながら修正後のレイアウトで表示する「赤ペンモード」や、修正履歴を残さない通常の編集機能(黒ペンモード)も利用可能で、この3つのモードはワンタッチで切り替えできます。

これらの機能は、執筆者と編集者との間の校正、推敲の過程で利用できるほか、複数の執筆者が共同で一つの文章を仕上げる場合にも威力を発揮します。

◇3. 日本語特有の表記ルール
従来のワープロソフトでは、小学校の国語の時間に習うような日本語特有の表記ルールは、必ずしも実現されていませんでした。たとえば、 “。”と“」”などの特定文字の組み合わせは原稿用紙の1マスに収めるというルールがあるのですが、従来のワープロソフトは一般にこのルールを無視しており、国語教育の面から問題があるという指摘も出ていました。

「超漢字原稿プロセッサ」では、こういった表記ルールを忠実に再現する機能が実現されています。同様の例として、「超漢字原稿プロセッサ」では、繰り返し記号のおおがえし(く)を2マスで表現するといったルールにも対応しています。

◇4. メモ機能
「超漢字原稿プロセッサ」では、編集者への指示や自分自身の内部メモとして利用できるメモ機能を備えています。


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