ローマ字辞書定義ファイル

かな漢字変換で使われる「ローマ字辞書定義ファイル」について説明します。

!定義ファイルの変更は、原則としてサポート対象外となります。定義ファイルの設定方法などに関するお問い合わせはお受けできかねますので、あらかじめご了承ください。

!定義ファイルの内容に誤りがある場合や予期しない現象により、以後の超漢字Vの動作が不安定となる可能性があります。定義ファイルを登録する前に、必ずディスク内のデータのバックアップを取っておいてください。

!定義ファイルの登録は、他の不要なウィンドウをすべて閉じた状態で行うようにしてください。

!超漢字Vに標準で登録されている定義ファイルと同名の定義ファイルを登録するのは避けてください。

■ローマ字辞書定義ファイルの内容

基本文章編集をつかって、文章実身に、ローマ字入力モードでのローマ字とかなの対応を記述します。

ローマ字辞書定義ファイルは複数のセクションから構成されます。

セクションの先頭の行に、"[]"で括ったセクション名を記述し、続いてセクションの内容を各行(段落)に記述します。

[SectionName1]

Key1=Value1

Key2=Value2

....

[SectionName2]

Key1=Value1

Key2=Value2

....

以下の3つのセクションを記述します。

Title セクション

辞書ファイルの名称を記述します。

[Title]

Title=DicName

ROMA セクション

ローマ字かな変換表を記述します。

RomanおよびKanaの記述方法については後述します。

[ROMA]

Roman=Kana

BROMA セクション

ローマ字かな変換表を記述します。

Roman、Kanaの記述方法、およびROMA セクションに記述する場合との違いについては後述します。

このセクションは省略可能です。

[BROMA]

Roman=Kana [RomanChars]

■各セクションの記述方法

Roman

Romanには、変換元であるアルファベット文字列を記述します。ROMA セクションでは3文字、BROMA セクションでは7文字までです。BROMA セクションを省略した場合は、まず最初に完全に一致するエントリが検索され、該当するエントリが存在しなかった場合、次にアルファベットの大文字・小文字の違いを無視して一致するエントリが検索されます。

BROMA セクションを記述した場合は、最後の一文字を除いてアルファベットの大文字・小文字の違いは無視されます。最後の一文字については、小文字で記述した場合は大文字・小文字の違いは無視され、大文字で記述した場合は無視されません。

Kana

変換先であるかな文字列を4文字まで記述できます。

†日本基本の第1面(JIS第1,2,3水準)の文字が記述できます。

RomanChars

連続する子音を促音("っ")に変換する場合など、アルファベット文字列の一部をかな文字列に変換する場合に、変換の対象となるアルファベット文字列の長さを、先頭からの文字数で指定します。

省略した場合は、アルファベット文字列全体がかな文字に変換されます。

■制限事項

*ROMA セクションは省略できません。ROMA セクションには、最低でも1個の定義が必要です。

*BROMA セクションの記述を省略した場合、促音および"ん"への変換について、かな漢字変換内部でのローマ字かな変換規則が適用され、これらをカスタマイズすることはできません。この規則は以下の点でBTRON仕様ローマ字かな変換に定められたものとは異なります。

o "m", "b", "p"の直前の"m"は"ん"に変換されません。

o "n"の直後に子音を入力しても、"n"は即座に"ん"に変換されません。

o "n"を連続して入力しても、最後の一つ以外は"ん"に変換されません。

o 同一の子音を連続して入力しても、即座に促音に変換されません。

o 同一の子音を連続して入力しても、最後の一つ以外は促音に変換されません。

*BROMA セクションの記述を省略した場合、記述に以下の制限があります。

o "a", "i", "u", "e", "o"等の1文字のアルファベット文字列は、2文字以上のかな文字列に変換できません。

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