スクリプトのバージョンを指定したり、デバッグを行います。
スクリプトのバージョンを指定します。かならず、スクリプトの先頭に記述する必要があります。
現在は、〈バージョン〉として“3”または“2”を指定します。
†“VERSION 3”の記述は、マイクロスクリプトのすべての機能の動作を保証するものです。
†“VERSION 2”では、文字セグメントの書体がマイクロスクリプトの実行時に反映されません。また、.TSTYL に比例ピッチの指定ができません。
†“VERSION 3”または“VERSION 2”を記述しない場合は、以前のバージョンのマイクロスクリプトとして機能します。これは以前のバージョンで作られたスクリプトを動作させるための機能です。従って、これから新たにスクリプトを作成するときは、必ず先頭に“VERSION 3”と記述してください。
例: VERSION 3
!必ず先頭に“VERSION 3”と記述してください。
スクリプト実行時のデバッグレベルを指定します。スクリプトのどの位置にあってもかまいません。
†DEBUG文は、通常は先頭におくことをお勧めします。
デバッグレベルが0(標準)の時は、実行時にプログラムエラーが発生してもそのまま実行を継続します。デバッグレベルが1以上の時は、実行時にプログラムエラーが発生した場合は、エラーパネルを表示して継続するか終了するかを選択できます。
対象となるプログラムエラーは、コンパイル時に検出できない以下のようなものです。特に、汎用型やシンボル型の変数に対してはコンパイル時にチェックができないため、実行時にこのようなエラーが発生する可能性があります。
変数の不正な参照や設定
不正な項目の参照や設定
配列のインデックスが不正
数値以外の演算
通常の使用法としては、デバッグ時にデバッグレベルを1とし、プログラムエラーのチェックを行います。デバッグが完了した時点でデバッグレベルを0とし、実行時に余分なエラーパネルが表示されないようにします。
例:
DEBUG 1
DEBUG 0 # DEBUG文なしと同じ
コンソール小物に対して出力を行います。主にスクリプトのテスト用に使用します。
LOG文で出力できる文字数は、残りメモリのみに依存します。
例: LOG "v1=%d",v1
コメントとして無視されます。テスト用に、以下のように利用します。
DEFINE LOG1 LOG
LOG1 <テスト用メッセージ>
テスト完了時に、以下の定義に変更することによりテスト用メッセージをすべて無効することができます。
DEFINE LOG1 COMMENT