基本表計算では、座標を使って、1つのセルの位置を指し示すことができます。
座標は、いわばセルの“住所”のようなものです。それを使って計算したり、印刷範囲を指定したりできます。座標は、以下の2つのいずれかの方法で表現します。
絶対座標
絶対座標は、シート上の特定のセルを絶対位置で指定する方法です。
以下の形式で表現します。
[行番号,列番号]
相対座標
相対座標は、シート上の特定のセルを、その座標を記述しているセルからの相対位置で指定する方法です。
以下の形式で表現します。
[±行数,±列数]
また、「行数」「列数」が0(ゼロ)のときは、+や-、さらに0(ゼロ)そのものを省略できます。例えば、
[,+1]
と指定すれば、この座標を記述している右どなりのセルを指します。
∇絶対座標と相対座標
ある特定のセルを絶対座標で指定すると、常に同じに表記されます。一方相対座標で指定すると、その座標をどのセルの中で記述しているかによって異なることになります。
相対座標は、“式”の中で大変便利に使うことができます。相対座標で表記しておけば、2つのセルのあいだの位置関係がずれない限り、それらのセルをシートのほかの場所に移動しても、式に一切影響を及ぼしません。