■式、または計算結果のどちらかを表示する
式が書き込まれているセルには、通常その計算結果の値が表示されています。しかし、式そのものを表示することもできます。どちらを表示するかは、[表示]メニューの[表示設定]で指定する方法と、[セル]メニューの[書式]で指定する方法の2通りがあります。
[表示]メニューの[表示設定]で「表示内容」として「式」が指定された場合には、式が書き込まれているすべてのセルの表示が、式表示になります。
[セル]メニューの[書式]で式表示が指定された場合には、指定したセルだけが式表示になります。
■式の構成要素
式は常に“=”から始まり、定数・セル参照・範囲名参照・演算子・関数などによって構成されます。
定数
定数には、数値・論理値・文字列があります。
定数 | 内容 | 例 |
---|---|---|
数値 | 整数形式・固定小数点形式・浮動小数点形式のいずれかで表します。 | 120 -5.8 3.8E-2 |
論理値 | TRUEまたはFALSEのいずれかで表します。 | TRUE |
文字列 | 前後を"で囲んで表します。 | "いろはにほへと" |
セル参照
セル参照には、1つのセルの参照と複数のセルを含む範囲の参照の2種類があります。
(例)
[10,5]:10行5列のセルの参照
[2,1:5,3]:2行1列から5行3列の範囲のセルの参照
範囲名参照
[シート/印刷]メニューの[名前]で定義した名前でセルの範囲を参照します。
演算子
+ - * / などの記号で表します。
関数
“関数名(引数1,引数2...)”の様な形式で表します。
(例)
MOD([+1,],7)
SIN(PI())
以下にいくつかの例を示します。
●1行1列のセルの値と1行2列のセルの値を足して、2で割る式です。
=([1,1]+[1,2])/2
演算子:+ /
セル参照:[1,1] [1,2]
定数:2
●「売り上げ」という範囲名で参照する範囲の値の合計をSUM関数で求める式です。
=SUM(売り上げ)
関数:SUM
範囲名参照:売り上げ
●左隣りのセルの値に"様"をつけて、「鈴木様」のような文字列を作成する式です。
=[,-1]&"様"
演算子:&
セル参照:[,-1]
定数:"様"
■式を入力する
「式」も「値(数値や文字列)」と同様に、以下の手順でセルへ書き込むことができます。
1) ポインタまたはカーソル移動キーで入力したいセルを選択します。
2) “=”で始まる式を入力します。
3) [Enter]キーを押します。
∇式の中に範囲を入力する
式の入力中、セル参照を入力する必要があるとき、そのセルの座標をポインタを使って入力することができます。この機能を使用すれば、キーボードから直接数値で打ち込むより簡単にセル参照を入力できます。
式を入力中、カーソルがセル参照および範囲参照を入力する位置にある場合には、ポインタを使ってセルまたはセルの範囲を選択してください。カーソル位置にその座標が入力されます。
範囲入力中は、ウインドウの左上コーナーに範囲入力中であることを示す“R”マークが現れます。このマークが表示されている間は、セルの選択をやり直すことができます。また、すでに入力されているセル参照や範囲参照を変更したい場合には、そのセル参照または範囲参照を選択して、ちらつき枠で囲まれた状態にしてください。そしてポインタで新たにセルを選択してください。
なお、コンソールを使用せずシートに直接式を入力しているときには、ポインタの代りにカーソル移動キーを使っても座標入力ができます(ポインタでもできます)。
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