マイクロスクリプトを使った作業は、
1) 舞台・役者・台本を作成する作業
2) それらを実際に動作させる作業
の2つに分かれます。マイクロスクリプトは、実は2)だけを行うアプリケーションです。舞台や役者は、基本図形編集を使って作ります。台本は、基本文章編集を使って書きます。
マイクロスクリプトのデータを構成するのは、基本図形編集で作った図形実身です。この実身を「基本図形編集」のアプリケーションで開いて、舞台・役者を編集します。同じ実身を「マイクロスクリプト」のアプリケーションで開けば、図形実身の内容をスクリプトに従って実行します。このため、図形実身には、「基本図形編集」と「マイクロスクリプト」の2つの実行機能付せんが貼り付けてあります(図1)。
†図形エディタとは、基本図形編集のことです。
∇実行機能付せん
実行機能付せんには、アプリケーションの起動に必要な情報が入っています。この付せんを実身に貼り込んでおくと、[実行]メニューにその名前が現れます。それを選んで、アプリケーションを起動することになります。1つの実身に2つ以上の実行機能付せんを貼り込んでおけます。つまり超漢字Vでは、1つの実身(ファイル)を複数のアプリケーションで開けるのです。
こういった仕組みを持つOS(Operating System:基本ソフト)は珍しく、超漢字Vの特長の1つとなっています。GUI(Graphical User Interface)を採用している多くのOSでは、1つのアイコンに対して、1つのアプリケーションだけが割り当てられています。別のアプリケーションでそのアイコンを開くことは不可能ではありませんが、超漢字Vのように一般機能として提供しているものは見当たりません。たとえると、突飛ですが、1枚の紙は文字を書くのにも使えるしモノを包むのにも使える、と言うことです。実行機能付せんは、1つのデータの用途を限定せず、いろいろな目的に使い回しできる仕組みを提供しているといえます。
◆実行機能付せんの詳細については実行機能付せんとは?をご覧ください。
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