セグメント

原紙集め小物から取り出したマイクロスクリプトの実身に、以下の要素を配置します。これらの要素のことを“セグメント”とよびます。セグメントは、基本図形編集を使って作成します。

†セグメント(Segment)は、“部分”“区分”“切片”という意味を持っています。

1)役者セグメント

“役者セグメント”は、マイクロスクリプトでの表示や操作などの最小の単位となるデータ要素です。基本図形編集で図形を作成し、それらをグループ化することにより役者セグメントを作ります。

役者セグメントを構成する図形のうちの1つは、必ず“@”で始まる文字枠である必要があります。この文字列の“@”を省いた部分がその役者の名前(セグメント名)になります。この文字枠のことを、特に“セグメント名文字枠”と呼ぶことがあります。

役者セグメント

2)文字セグメント

文字枠を役者にすることもできます。この場合の文字枠は役者セグメントの一種ですが、数値入力や文字表示のために使用されます。このセグメントを特に“文字セグメント”と呼んで区別することがあります。

†VERSION 3 が指定されたときのみ、文字セグメントに設定された書体が実行時に反映されます。VERSION 3 が指定されていないときは、基本図形編集で設定した書体の指定は無視されます。

文字セグメント

3)仮身セグメント

仮身は、実身名をセグメント名とする“仮身セグメント”として扱われます。操作の対象として(つまり役者として)使用できます。ただし、実身名が“SCRIPT”で始まる実身は、次に説明するスクリプト実身として特別に扱われ、仮身セグメントにはなりません。

仮身セグメント

4)スクリプト実身

実身名が“SCRIPT”で始まる文章実身を“スクリプト実身”と呼びます。スクリプト実身には、セグメントの動作を記述する台本が記述されています。スクリプト実身を基本文章編集を使って開き、いわゆるプログラミングを行うことになります。

スクリプト仮身はセグメントとしては扱われず、操作の対象とはなりません。

図形実身の中には、最大32個までのスクリプト実身を置くことができます。この場合、重なり順序でいちばん後ろ(奥)にあるスクリプト実身から順番に解釈されます。

スクリプト実身

■大量のセグメントを利用する場合

図形(役者)をたくさん使用する場合や、大きなピクセルマップをたくさん使用する場合に、図形セグメント(役者セグメント)やスクリプト実身を複数の図形実身へ分割して保存しておくことができます。分割した実身には、@@で始まる実身名をつけます。@@で始まる実身は、マイクロスクリプトの起動時に自動的に読み込まれます。このように分割した実身は、最大32個まで使用することができます。

@@で始まる実身名の内、特に@@+で始まる実身名の場合は、デマンドローディングの対象となります。@@+の実身内にあるピクセルマップの容量が8Kバイト以上の場合、マイクロスクリプトの起動時には読み込まず、表示を行うときに読み込みます。これにより、大きなピクセルマップを含むマイクロスクリプトの起動が高速になります。

なお、デマンドローディングの対象となったピクセルマップは、メモリー上に保持されることなく、表示の度にディスクから読み込まれますので、表示するときに時間がかかるようになります。

■セグメントに関する注意点

∇セグメント名

セグメント名は、先頭12文字のみが意味を持ちます(役者/文字セグメントの場合、先頭の“@”を含まない)。セグメント名として使用できる文字には制限があります

∇セグメント同士の前後関係

セグメント同士の前後関係(手前・奥の関係)は、基本図形編集で作成したセグメントの前後関係とは無関係です。それぞれのセグメントは、SCENE文、またはAPPEAR文で指定した順に表示されます。最初に表示したものがいちばん後ろ(奥)に配置され、順番に手前に向かって配置されていきます。

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