1≫[環境設定]メニューの[通信環境設定]を選びます。
通信環境設定のパネルが現れます。
2≫通信環境を設定します。
†これらの設定は接続先によって異なります。
†ターミナルエミュレータとして使用する場合には、接続先のコンピュータの端末の仕様に合わせて設定してください。
ポート
ο#0~#3 使用するシリアルポートの番号を指定します。
†超漢字Vでシリアルポートを利用するためには、あらかじめ 超漢字V.vmx ファイルでの設定が必要です。
†ポートの設定を変更すると、そのほかの設定は標準設定に戻ります。
通信速度
[300]、[1200]、[2400]、[4800]、[9600]、[19200]、[38400]、[57600]、および[115200]から選択します。
XON/XOFF制御
いわゆるXコントロールとよばれているフロー制御です。通常は[なし]を指定します。
RTS/CTS制御
いわゆるハードフロー制御とよばれているフロー制御です。通常は[あり]を指定します。
†コンピュータどうしをつなぐなど、モデムを使わない場合は、[なし]を指定します。
パリティ
接続先の仕様に合わせます。通常は[なし]を指定します。
ストップビット長
接続先の仕様に合わせます。通常は[1]を指定します。
データ長
接続先の仕様に合わせます。通常は[8]を指定します。
ローカルエコーバック
あなたが打ち込んだ文字を通信のウィンドウの中にそのまま表示(“ローカルエコーバック”)するかどうかを指定します。ホストからエコーバックがある場合はローカルエコーバックは必要ありません。通常は[なし]を指定します。
3≫[設定]スイッチをクリックします。
設定内容が保存されます。設定は直ちに有効となります。
†次にこの通信記録箱を開いたときには、この設定が使用されます。
∇フロー制御とは?
データを受け取る側の処理がデータを送る側の処理に比べて遅いと、通信を続行すればそのうち処理が間に合わなくなり、データの一部を取りこぼしてしまう恐れがあります。
そこで、データを受け取る側は、ある程度未処理のデータがたまった時点で、送る側に対して「ちょっと待て」という合図をします。データを処理し、余裕ができると、今度は送る側に対して「続行せよ」という合図をします。
このように合図しながらデータを受け取ると、受け取り側の処理が遅くてもデータの内容を失わずにすみます。この処理のことを“フロー制御”とよんでいます。
“XON/XOFF制御”(エックスオン/エックスオフ制御)は、「ちょっと待て」という合図にコントロールS、「続行せよ」という合図にコントロールQという特殊文字コードを用いるフロー制御です。
XON/XOFF制御の場合には、たまたまデータの一部にこれらのコントロール文字が含まれていた場合に、フロー制御の指示があったと誤解されてしまいます。文章データの場合にはこれらのコントロール文字が含まれないのが普通です。プログラムや図形(画像)データのように、任意の文字が含まれる可能性のあるデータを扱う場合には、そのままではXON/XOFF制御がうまくできません。
“RTS/CTS制御”は、文字コードを使わずに、通信回線の信号を直接コントロールすることによってフロー制御をします。ハードフロー制御とよばれることもあります。RTS/CTS制御の場合は、任意の文字コードをデータの中に含めてもフロー制御に影響することはありません。