文字環境設定では、文字コードの変換に必要な設定をします。
1≫[環境設定]メニューの[文字環境設定]を選びます。
文字環境設定のパネルが現れます。
2≫文字環境を設定します。
†ターミナルエミュレータとして使用する場合には、接続先のコンピュータの端末の仕様に合わせて設定してください。
漢字コード
ホストから超漢字Vへ送られてくるデータの文字コードを指定します。通常は[シフトJIS]を指定します。
†ここで指定した文字コードをTRONコードに変換して、超漢字Vに取り込みます。また、逆にTRONコードをここで指定した文字コードに変換して、ホストへ送り出します。[TRON]を指定したときには、この変換を一切行いません。
送信行末
超漢字Vからホストへ文章データを送るときに、行末をどのような形式にするかを指定します。通常は[CR]を指定します。
受信行末
ホストから送られてきた文章データの行末がどのような形式になっているかを指定します。通常は[CRLF]を指定します。
英数記号キー入力半角化
[行う]を指定すると、英数記号のキー入力は常に半角文字になります。通常は[行う]を指定します。
†超漢字Vが採用しているTRONコードでは、半角文字(1バイトコード)/全角文字(2バイトコード)という考えはありません。すべて2バイトコードとなります。しかし、通常のホストとの通信では半角文字と全角文字を区別し、コマンドの入力では半角の英数記号を使う必要があります。[行う]にしておくと、超漢字Vの標準の入力モードのままでも英数記号の入力が半角になり、そのままコマンドを入力できます。
† 半角化の対象になる英数記号は、対応する1バイトASCIIコードが存在する場合です。
†〈漢字コード〉に[TRON]を指定したときは、この項目は指定できません。常に半角化をしない設定になります。
キー入力の例 | 実際の入力文字 英数記号キー入力半角化 |
|
---|---|---|
行う | 行わない | |
A | A | |
3 | 3 | |
$ | $ | |
。(注) | 。 |
注:対応する1バイトASCIIコードがないので、半角化されない。
TADテキスト受信変換
[行う]にすると、TADテキスト通信の形式で送られてきたデータを正しく解釈して、受信文字表示エリアに表示します。TADテキスト通信をするときには、[行う]を指定します。
†〈漢字コード〉に[TRON]を指定したときは、この項目は指定できません。常に変換をしない設定になります。
文字ごとの待ち時間
1文字送信するごとに、指定した時間だけ待ってから次の文字を送信します。通常は[0]を指定します。
行ごとの待ち時間
1行送信するごとに、指定した時間だけ待ってから次の行を送信します。通常は[0]を指定します。
行末受信待ち
1行送信した時点で、ホストから行末コードが送られてくるまで次の行を送信するのを待ちます。通常は[行う]を指定します。
自動行末挿入
[行う]を指定すると、テキストの送信のときに、1行あたりの文字数(標準文字幅で換算)が指定した値になるように、自動的に行末を挿入します。通常は[行わない]を指定します。
†通常、テキストデータを送信するときには、40文字未満で行末を入れて折り返すのが習慣になっています。自分で行末を入力しない場合や、折り返されていない文章を送信する場合には、38文字/行程度を指定しておくとよいでしょう。
†たとえば、「38文字/行」を指定すると、1行が38.5文字または39文字になったときに、37.5文字または38文字目の直後に行末を自動的に挿入します。
†この指定は、キー入力に対して、またはテキストの無手順送信をしたときに有効です。
自動行末削除
[行う]を指定すると、テキストの受信のときに、指定した文字数以降に挿入された行末を自動的に削除し、次の行と合わせて1つの行に連結します。通常は[行わない]を指定します。
†38文字程度で折り返されたテキストデータを、1つの文に連結して(折り返さないで)超漢字Vに取り込みたいときには、この指定が役に立ちます。
†たとえば、「38文字/行」を指定すると、38文字または37.5文字以降にある行末を削除します。
†この指定は、ディスプレイの表示を使った通常の受信、またはテキストの無手順受信をしたときに有効です。
次の行の先頭が以下の文字の場合は、行末を削除しません。次の行が空白行(行末からだけ成る行)の場合も、行末を削除しません。
空白 タブ ( ) < >
†( ) < > は、全角と半角の両方
[標準設定]スイッチ
以下の設定に一括して変更します。
ο漢字コード: シフトJIS
ο送信行末: CR
ο受信行末: CRLF
ο英数記号キー入力半角化: 行う
οTADテキスト受信変換: 行う
ο行末受信待ち: 行う
ο文字ごとの待ち時間: 0
ο行ごとの待ち時間: 0
ο自動行末挿入: 行わない
ο自動行末削除: 行わない
3≫[設定]スイッチをクリックします。
設定内容が保存されます。設定は直ちに有効となります。
†次にこの通信記録箱を開いたときには、この設定が使用されます。