■算術演算
数値の基本的な計算を行います。
書式
値1 算術演算子 値2
算術演算子には次のものがあります。
+:加算
-:減算
*:乗算
/:除算
^:べき乗
値1、値2には、定数、セル参照、関数などが指定できます。
(例)
[1,1]+100
[-1,]/180*PI()
値1、値2が数値でなかった場合、数値に変換することができれば変換して計算します。それ以外の場合の計算結果は“#VALUE#”となります。
なお、× ÷ の記号も使用できますが、入力したあとは自動的に * / に変換されます。
■文字列演算
文字列の連結を行います。
書式
値1 & 値2
値1、値2には、定数、セル参照、関数などが指定できます。
(例)
[,-1]&"様"
[,-1]のセルの値が"佐々木"の場合、この式の計算結果は"佐々木様"となります。
値1、値2が文字列でなかった場合、文字列に変換することができれば変換して計算します。それ以外の場合の計算結果は“#VALUE#”となります。
■比較演算
2つの値の比較を行います。
書式
値1 比較演算子 値2
比較演算子には次のものがあります。
=:値1 と 値2 が等しい
<>:値1 と 値2 が等しくない
>:値1 が 値2 より大きい
>=:値1 が 値2 以上
<:値1 が 値2 より小さい
<=:値1 が 値2 以下
比較演算の結果は論理値(TRUEまたはFALSE)となります。
値1、値2には、定数、セル参照、関数などが指定できます。
(例)
[,-2]<>[,-1]
LEFT([,-1],2)="東京"
値1、値2のデータの型は同じでなくてはなりません。型が異なる場合には、計算結果は“#VALUE#”となります。
◆文字列の比較は辞書順で行われます。[並べ替え]と同じ順序となります。
■データ型の変換
計算の途中で、値のデータの型が、その計算に必要なデータ型と異なる場合、値のデータの型を可能な限り計算に必要な型へ自動的に変換します。自動変換できない場合には、その計算結果は“#VALUE#”になります。
†ただし、比較演算のように自動的に型変換されない場合もあります。
数値が必要な場合
・論理値:TRUEを1、FALSEを0に変換します。
・文字列:文字列が数値と認められる形式の場合、その数値に変換します。それ以外は変換できません。
論理値が必要な場合
・数値:0をFALSE、それ以外をTRUEに変換します。
・文字列:"TRUE"をTRUE、"FALSE"をFALSEに変換します。それ以外は変換できません。
文字列が必要な場合
・数値:数値を標準書式で整形した文字列に変換します。
・論理値:TRUEを"TRUE"、FALSEを"FALSE"に変換します。