文字列関数

文字列 CHAR (〈数値〉)

機能
〈数値〉で指定したTRON文字コードの文字に変換します。

文字に変換できないコードに対しては空の文字列を戻します。

〈数値〉で指定するTRON文字コードは、次の方法で決定します。

1)全体で32ビットからなる値で、上位16ビットで言語指定をし、下位16ビットでその言語指定における文字コードを表現します。

2)上位16ビットの言語指定は以下のように決定します。

0xAABB AA : FE の繰り返し数 - 1 (00 ~ 7f)

BB : FE に続くコード (21 ~ 7e, 80 ~ fd)

3)上位16ビットの言語指定は省略できます。この場合は、言語指定としてシステムスクリプト(0xFE21)が指定されたものとします。これによって、以前のバージョンの基本表計算との互換性が保たれます。


CHAR(9057) → "a"
従来の指定 ( 0x2361 = 9057 )

CHAR(2171745) → "a"
言語指定付きの指定( 0x00212361 = 2171745 )

数値 CODE (〈文字列〉)

機能
〈文字列〉の先頭の文字を、TRON文字コードの数値に変換します。

TRON文字コードは、次のような意味をもちます。

1)全体で32ビットからなる値で、上位16ビットで言語指定をし、下位16ビットでその言語指定における文字コードを表現します。

2)上位16ビットの言語指定は以下のような意味をもちます。

0xAABB AA : FE の繰り返し数 - 1 (00 ~ 7f)

BB : FE に続くコード (21 ~ 7e, 80 ~ fd)

3)言語指定としてシステムスクリプト(0xFE21)が指定された文字列の場合は、上位16ビットの言語指定は省略されます。これによって、以前のバージョンの基本表計算との互換性が保たれます。


CODE("a") → 9057
2171745 ( = 0x00212361 ) ではない。

論理値 EXACT (〈文字列1〉,〈文字列2〉)

機能
2つの文字列が一致するかを調べ、一致した場合はTRUEを、一致しない場合はFALSEを返します。

英字の大文字、小文字は区別して比較します。


EXACT("abc","abc") → TRUE
EXACT("abc","Abc") → FALSE

数値 FIND (〈検索文字列〉,〈対象文字列〉[,〈開始位置〉])

機能
〈対象文字列〉の中から〈検索文字列〉のある位置を探します。

〈開始位置〉を省略した場合は、先頭から検索します。


FIND("abc","123abcde") → 4

文字列 LEFT (〈文字列〉,〈文字数〉)

機能
〈文字列〉の先頭から〈文字数〉で指定した長さの文字列を取り出します。


LEFT("abcdefgh",5) → "abcde"

数値 LENGTH (〈文字列〉)

機能
〈文字列〉の文字数を求めます。


LENGTH("abcdefgh") → 8

文字列 LOWER (〈文字列〉)

機能
〈文字列〉に含まれる英文字を全て小文字に変換します。


LOWER("AbCd") → "abcd"

文字列 MID (〈文字列〉,〈開始位置〉,〈文字数〉)

機能
〈文字列〉の〈開始位置〉で指定した位置から〈文字数〉で指定した長さの文字列を抜き出します。


MID("abcdefg",3,4) → "cdef"

数値 N (〈値〉)

機能
〈値〉が数値のときはその数値を返します。

〈値〉が文字列のときは0を返します。

〈値〉が論理値のときはFALSEなら0、TRUEなら1を返します。


N(123) → 123
N("abc") → 0

文字列 PROPER (〈文字列〉)

機能
〈文字列〉に英文字の単語があれば、先頭の1文字を大文字に、それ以降を小文字に変換します。

〈文字列〉中の全単語について変換します。


PROPER("this is a pen.") → "This Is A Pen."

文字列 REPEAT (〈文字列〉,〈回数〉)

機能
〈文字列〉を〈回数〉で指定した回数分繰り返した文字列を返します。

〈回数〉に0を指定したときには、空の文字列を返します。


REPEAT("abc",3) → "abcabcabc"

文字列 REPLACE (〈文字列〉,〈開始位置〉,〈文字数〉,〈置換文字列〉)

機能
〈文字列〉の〈開始位置〉で指定した位置から〈文字数〉で指定した長さの文字列を、〈置換文字列〉と置き換えます。


REPLACE("abcdefgh",4,2,"XYZ") → "abcXYZfgh"

文字列 RIGHT (〈文字列〉,〈文字数〉)

機能
〈文字列〉の最後から〈文字数〉で指定した長さの文字列を取り出します。


RIGHT("abcdefgh", 3) → "fgh"

文字列 S (〈値〉)

機能
〈値〉が文字列のときは、その文字列をそのまま返します。

〈値〉が数値および論理値のときは空の文字列を返します。


S("abc") → "abc"
S(123) → ""

文字列 STRING (〈数値〉,〈小数桁〉)

機能
小数点以下の桁数を〈小数桁〉で指定した桁数に四捨五入した〈数値〉を固定小数点形式の文字列に変換して返します。


STRING(12.3456,2) → "12.35"

文字列 TRIM (〈文字列〉)

機能
〈文字列〉から余分な空白を取り除きます。


TRIM("a b c") → "a b c"

文字列 UPPER (〈文字列〉)

機能
〈文字列〉の英文字を全て大文字に変換します。


UPPER("abc") → "ABC"

数値 VALUE (〈文字列〉)

機能
数値の形式をした〈文字列〉を数値に変換します。


VALUE("12%") → 0.12

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