■TADテキスト通信とは?
“TAD通信機能”は、修飾のついた文字や図形、JIS第3/4水準、JIS補助漢字、中国語、韓国語、点字、GT、大漢和の文字などの豊富な文字情報を、リアルタイムにデータを送受信できる機能です。
TADテキスト通信機能を使えば、普通に文字を送る局面で、データの中に図形を混ぜたり、文字を修飾したりできます。
†TAD(タッド:TRON Application Databus)は、超漢字Vが使用しているデータ形式の規格の名称です。
†TADテキスト通信の実現の詳細は、TADテキスト変換の方法をご覧ください。
■受信する
TADテキスト通信の機能を使って、データを受け取る方法を説明します。
1≫[環境設定]メニューの[文字環境設定]を選びます。
文字環境設定のパネルが現れます。
2≫〈TADテキスト受信変換〉が[ 行う]に設定されていることを確認します。
†標準で[ 行う]に設定されています。
3≫TADテキスト変換機能によってホストへ送られているデータを受信すると、受信文字エリアに、図形や文字修飾の混ざったデータが表示されます。
†TADデータを受信すると、ウィンドウの左下に「TADデータ受信中」のメッセージと行数が表示されます。
†TADテキスト変換機能によって受信した図形や文字修飾が入ったデータは、そのままの形で文章の実身として、通信記録実身に格納されます。
■送信する
TADテキスト通信の機能を使って、データをホストへ送る方法を説明します。
1≫基本文章編集または基本図形編集を使って、図形や文字修飾の入ったデータを作ります。
2≫文字環境設定のパネルで、〈TADテキスト受信変換〉が[ 行う]に設定されていることを確認します。
3≫普通に文字を入力する場面にします。
†たとえば、発言する原稿を入力する場面です。
4≫ステップ1で作成したデータを通信ウィンドウへドラッグします。
†[編集]メニューを使うこともできます。
5≫データ送信のパネルが現れます。
以下の設定をして、[設定]スイッチをクリックします。
οプロトコル: [ 無手順]
οTADテキスト変換: ON()
†[設定]スイッチをクリックした直後に送信が始まります。
∇注意!:TADテキスト変換の制限に注意する
TADテキスト変換には以下の制限があります。
1つの埋め込み図形の送受信容量 64 Kバイト
特に、画像形式が65536色、1677万色のピクセルマップの場合、比較的小さなピクセルマップでもかなりの容量となります。TADテキスト変換でピクセルマップを送るときには、画像形式を256色以下にすることをおすすめします。
実際にこの送受信容量の制限を越えたTADテキスト変換が行なわれた場合、その旨を報告するエラーメッセージは現れません。また、送信されたTADテキスト変換の内容は正しくありません。
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