機能
〈セル範囲〉の左上セルの〈属性〉で指定した属性を調べます。〈セル範囲〉を省略した場合には、現在の選択領域が指定されているものとします。
〈属性〉には以下に示す文字列を指定します。
〈属性〉 | 関数の戻値 |
---|---|
"ADDRESS" | 絶対座標表現によるセル座標を文字列で返します。 |
"ROW" | 行番号を返します。 |
"COL" | 列番号を返します。 |
"CONTENTS" | セルの値を返します。 |
"FORMAT" | 表示形式 以下に示す文字列を返します(xは小数点以下の桁数)。 G 標準 :数値によって固定/指数を自動的に選択 Fx 固定 :固定小数点形式 Ex 指数 :浮動小数点形式 \x 通貨 :先頭に通貨記号(\)と、3桁ごとにカンマ(,)をつける ,x カンマ:3桁ごとにカンマ(,)をつける %x % :値を100倍し、最後に%をつける D1 日付 :yy/mm/dd D2 日付 :yy年mm月dd日 D3 日付 :yy/mm/dd hh:mm D4 日付 :yy/mm/dd hh:mm:ss T1 時間 :hh:mm:ss T2 時間 :hh時mm分ss秒 T3 時間 :hh:mm T4 時間 :hh時mm分 L 式表示:値でなく、式を表示 H 非表示:セルの内容を表示しない |
"PROTECT" | セル保護の状態 保護セルは1、非保護セルは0を返します(シート保護の状態には影響されません)。 |
"TYPE" | セルの値の種類 以下に示す文字を返します。 b 空 l 文字列 k 仮身 v そのほか(数値、論理値など) |
"WIDTH" | セルの幅をドット数で返します。 |
例
CELL("ROW",[10,23]) → 10
CELL("ADDRESS") → "[1,3]"([1,3]が選択されている場合)
CELL("TYPE",[1,2:2,3]) → "l"(下図のようなデータを参照した場合)
CELL("FORMAT",[2,1]) → "T1"(下図のようなデータを参照した場合)
機能
この式が書かれているセルの列番号を返します。
例
COL() → 2(下図のような位置に式を書いた場合)
機能
〈セル範囲〉で指定した領域の列数を求めます。
例
COLS([5,2:8,6]) → 5
機能
〈値〉がセル参照を表す文字列のとき、その内容を取り出します。
相対座標であった場合、その基準は関数“INDIRECT()”が書かれているセルとなります。
例
INDIRECT("[+1,2]") → "XYZ"(下図のような場合)
機能
〈値〉が空セルに対する参照か調べます。
空セルに対する参照であったときにはTRUEを返します。それ以外ではFALSEを返します。
例
ISBLANK("A") → FALSE
ISBLANK([+1,]) → TRUE(下図のような場合)
機能
〈値〉がエラー値であるか調べます。
エラー値であった場合にはTRUE、それ以外ではFALSEを返します。
例
ISERROR(#REF#) → TRUE
ISERROR(1/0) → TRUE
機能
〈値〉が仮身を含むセルの参照であるか調べます。
例
ISKASHIN([+1,]) → TRUE(下図のような場合)
ISKASHIN(10) → FALSE
機能
〈値〉が“#NA#”(使用不可の値)であるか調べます。
〈値〉が“#NA#”であればTRUEを返し、それ以外ではFALSEを返します。
例
ISNA(#NA#) → TRUE
機能
〈値〉が数値であるか調べます。
〈値〉が数値であればTRUEを返し、それ以外ではFALSEを返します。
例
ISNUM(10) → TRUE
ISNUM("10") → FALSE
機能
〈値〉が文字列であるか調べます。
〈値〉が文字列であればTRUEを返し、それ以外ではFALSEを返します。
例
ISSTR("10") → TRUE
ISSTR(10) → FALSE
機能
常に“#NA#”(使用不可の値)を返します。
例
NA() → #NA#
機能
この式が書かれているセルの行番号を返します。
例
ROW() → 2(下図のような位置に式を書いた場合)
機能
〈セル範囲〉で指定した領域の行数を求めます。
例
ROWS([5,2:8,6]) → 4