■文
スクリプト実身の中には、以下の形式で1段落(1行)に1つの“文”を記述します。
〈命令〉 〈引数〉…
“〈〉”で囲まれた要素を1段落に複数個記述する場合は、それらの間を","で区切ります。
†“,”を省略して空白だけで区切っても、区切りが明白な場合はエラーとはなりません。しかし、区切りが瞹昧な場合もありますので、できる限り“,”で区切るようにしてください。
複数個の〈引数〉を1つの〈命令〉に対して指定する場合もあります。
†マイクロスクリプトの取扱説明書では、“…”の表記を「直前の要素を1個以上の空白で区切って複数個記述できる」という意味に使用します。
“:”を使って文に対して引数を与えることがあります(たとえばMOVE文)。
1つの文が1段落に収まらない場合は、段落の最後に“\”を配置することにより、次の段落と継続させることができます。たとえば、以下の文は同じ意味になります。
〈命令〉 〈引数1〉,〈引数2〉,〈引数3〉,〈引数4〉
↑
↓
〈命令〉 〈引数1〉,\
〈引数2〉,\
〈引数3〉,\
〈引数4〉
■連続実行
段落の中の“;”は改段落と同じとみなされ、1段落に2つ以上の文を記述することができます。1段落内のすべての文は、並行して動作している他のスレッドや超漢字Vに制御が渡ることなく、中断なしに実行されます。このことを、“連続実行”といいます。
連続実行中は、表示も更新されません。中間状態を表示したくない場合や、特に高速に実行したい場合に用いられます。
1段落内に入っていなくても、1段落の最後に“;”を書いた場合は、次の段落との間は連続実行となります。たとえば、以下の文は同じ意味になります。
SET A B; ←→ SET A B; SET C D
SET C D
■一意表現
言語指定コードを含む文字列を扱う場合、冗長な言語指定コードを取り除いた表現を扱います。これを「一意表現」と呼びます。
一意表現は次の規則からなります。
*システムスクリプトで開始します。
*先頭にあるシステムスクリプト指定(0xFE21)は削除します。
*最後の言語指定コードは削除します。
*途中に含まれる冗長な言語指定コードは削除します。
■そのほか
∇コメント
段落の中の“#”は、それ以降改段落までコメントとして読み飛ばされます。また、空段落(改段落だけしかない段落)は無視されます。
†コメントはCOMMENT文を使うこともできます。
∇スクリプト実身中の文字修飾
スクリプト実身内の文字修飾(属性や文字サイズなど)は、スクリプトの実行に一切影響を及ぼしません。逆に文字修飾を利用して、読みやすいプログラミングをすることもできます。
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